まいにちきろくノート

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気になったことをきろくしていきます。

【とまと塾】低学年のうちに中学受験理科の土台作りを。時間にゆとりある今にしか、出来ないことがある!

こんにちは。

低学年向け中学受験準備講座「とまと塾」をオンラインでやっている「とまと」と申します。

新しい単元、やりました!

その名も「花のつくりと春の植物」!!!

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(画像は宿題添削の一部です)

 

もくじ

 

新小3春「花のつくりと春の植物」

現小学2年生(新小3)に、「花のつくりと春の植物」の授業を行いました。

昨日授業を受けてくれた生徒さん2人は、どちらも去年の夏に「花のつくりと夏の植物」を受けてくれています。

今回は、その春バージョン。

 

半年前にやった「花のつくりと夏の植物」は、「花のつくり」の学習がメインで、「夏の植物」は「植物の名前と夏という季節をリンクさせて覚えちゃおう!」くらいの軽い位置付けでした。

tmt-krk.hatenablog.com

 

しかし、今回は違います。

「花のつくり」は軽く復習するための前座。

今回のメインは「春の植物たちを細かく見ていくこと」なのです!!!

 

※上の記事では「全3回の授業」と書いていますが、今は「全7回」に増えました(夏3、冬2、春2)

これから少しずつ、まだまだ増やしていくつもりです。

中学受験を控える低学年の子どもたちに、有益な下準備を届けるぞーーー!!!

 

ちなみに、今実際に授業を実施したことのある生徒さんは計4名で、そのうち中学受験を予定されているのは半分の2名です。

中学受験は予定していないけど、理科に興味がある。

勉強って楽しいな!理科って楽しいな!という気持ちを育てたい。

高校受験を見据えて、小学生のうちから楽しい理科に触れさせておきたい。

そんな方にも受けていただけると嬉しいです。

 

なぜ低学年のうちにやる必要が?

中学受験で出題される「花のつくり」という単元は、大きく2つに分けることができます。

 

ひとつは、花の四要素(めしべ、おしべ、花びら、がく)の話。

  • 花の四要素の名称
  • 花の四要素の役割
  • 受粉したらどこが実になって、どこが種子になるのか

これは、高校受験でも出題されるところです。

 

そしてもうひとつは、代表的な花8つのつくりについての話。

これは、完全に中学受験特有の内容です。

8つの花について、花の四要素の数をそれぞれ覚えていきます。

例えばアサガオは、花びら5まい、めしべ1本、おしべ5本、がく5まい、といったように。

これを、8種類の花すべてについて、ひとつひとつもれなく覚えていくのです。

シンプルに地獄。

 

中学受験塾に通う小学5年生を100人集めて、

「花のつくりの単元、だいすきなひとー?」

と聞いても、まず誰も手を挙げないでしょう。

お調子者の男の子なら、単元名を聞いただけで「オエー!」と叫び出してもおかしくないところなのです。

 

なぜそんなに多くの子が苦手にするのか?

それは、この単元が、生徒さんにとって、

「聞いたことも見たこともない植物について、訳のわからんものの数を無理矢理覚えさせられる、死ぬほど面白くない単元」

だからです。

 

彼らはまず植物の名前を知らない。

見た目も知らない。

だからまったく身近じゃない。

それなのに、初めて聞いためしべだかおしべだかの数を無理矢理覚えさせられる。

先生が授業で発する単語のほとんどが知らない言葉、という状況に陥ってしまうんです。

そうなるとそれはもはや、外国語ですよね。

頭に入ってくるわけがない。

 

また、この単元の恐ろしさは、「中学受験塾の授業はとてもタイトなスケジュールの元に構成されている」というところにも原因があります。

ひとつひとつの植物の見た目を確認して、めしべがいくつで、おしべがいくつで…なんて、生徒に数えさせる余裕はほぼないんです。

私は「実物の写真を見せる」ことを重要視していたので、出来る限り毎回の授業で資料集を開かせるようにしていましたが、そんな先生はあまり多くはないようでした。

(初めて入った校舎では、事務の方に「とまと先生って資料集を毎回使われるんですね!忘れて借りに来る子が多くて気づきました!今までそんな先生あまりいなかったので…」と言われたことがあります。確かに、小学生にメインテキスト以外のものを開かせるって、かなり時間がかかる、出来れば避けたいことなんです。出して、開かせて、確認させて…だけで、結構時間を使ってしまいます。だから使わないという選択肢を選ぶ先生がいるのも頷けてしまう。ていうか写真も、見てもおしべ全然数えられないものも多いしな!おしべ白いしめっちゃ細いから…!)

 

でも、テストにはガッツリ出てくる。

じゃあ、どうするか?

「基本の数は〇〇だよ!まずは基本を覚えよう!で、それぞれ変わっているところがあるから、それは個別に覚えていこう」

こんな話になるわけです。

子どもたちは、その植物の姿形もあまり認識しないまま、数と名前をとにかく一致させなければならないという謎の暗記ゲームを強いられることになるんです。

どこの地獄のゲームかな?

 

授業内で使う書き込み用教材では、紙面のサイズの都合上、それぞれの花のイラストは省略されていることがほとんどです。

植物の名前と花の四要素だけが書かれた表を使って、そこに数字を書き込んでいくことになります。

結果、書き込み用教材の表に残るのは、こんなメモになるのです。

アサガオ 5    1    5    5     」

そりゃ苦手になるわ!

なんだこの呪文は!!!!!!

 

さて、じゃあ生徒の「できた!」の笑顔が大好きな「とまと先生」がこの単元をどうしていたかというと…

めくりつきの暗記用画用紙教材を、休みの日にせっせせっせと自作していました。

植物のイラストをカラーで描いて、周辺に覚えなければならない内容をめくり付きのクイズとして添えていました。

授業前後に暇そうにしている生徒を見つければ、ニコニコ笑顔で無理矢理押し付けていました。

(でもこれね、小6にもなると、生徒自ら借りにくるようになるんですよ。子どもの成長ってすごいですよね)

 

ただみんながみんなそんな熱血タイプではないと思うので、この単元はやはり、かなり後の方まで苦手にする子が多いところだと思います。

 

と、いうことで!!!

やっと本題です。

今回の「花のつくりと春の植物」は、暗記必須の重要花8つのうち、春の植物である「アブラナ、サクラ、タンポポ」に焦点を当て、それはそれは細かく細かく見ていくのがねらいです。

  1. 植物の見た目と名前を確実に頭に入れ込む
  2. 春という季節と植物をリンクさせる
  3. 花のつくりを、実際に目で見て感じて、「身近な存在」として理解する

 

また、アブラナに関しては、「植物の冬越し」でも出てきますし、「モンシロチョウの生態」でも出てくる植物です。

冬にやった「冬の植物」の復習を少し入れつつ、昆虫の単元にもつなげることで、あまり馴染みのない「アブラナ」という植物の情報を頭の中で体系化していきます。

時間がないとなかなかここまで出来ないんですけど!

生徒さんの様子を見ながら、お伝えする情報の取捨選択は頭フル回転で行っています。

 

生徒さんの反応

小2男子、タンポポのひみつに震える

今回も、うおおおおお!!!!という、とびっきりのキラキラ顔を見せてくれました。

おめめが、カッ!!!っと開いていましたからね。

有意義な時間になったようで、本当によかったです。

事前にサクラの花を拾っていただいていたので、実際に観察しながらその数を確認していきました。

サクラとタンポポはどちらかというと元々身近な植物ではありますが、それでも、「えっ、そーだったの!?」な驚きと発見がしっかりあったようです。

 

「これって、なんでだと思う?」

「ここの数、いくつだと思う?」

言われた数をただ暗記していくのではなくて、実物を見ながら、問いかけの答えを探しながら理解していく。

 

きっとこの生徒さんは、受験塾で初めて「花のつくり」を受けるとき、「キタキター!!!」と思ってくれることでしょう。

「知ってる知ってる、好きなやつ!」と。

「これは楽しい話だ!」と思い込んだ時の子供たちの吸収力って、凄まじいですからね。

下準備、しっかりできたのではないでしょうか。

 

小2女子、驚きが止まらない

こちらはサクラとタンポポをご用意いただいてました。

タンポポは閉じてるのしかなかった!」と残念そうにされていましたが、

「大丈夫、中身を割いて引き抜けばいいんだよ」と答えると、おめめをまんまるとさせて驚かれていました。笑

 

「この植物、知ってる?(ワークシートのアブラナの白黒イラストを見てもらう)」

「知ってる!名前、なんだっけ、えーっと…菜の花!」

「そうそう、菜の花。よく知ってたね!スーパーでも、菜の花って名前で、売られてるもんね」

「え!?!?」

「菜の花、食べられるんだよ(スーパーで撮った写真を見せる)」

「あ、見たことあるかも」

「うんうん、今度スーパーに行ったらぜひ探してみてね。…ところで、この花、ほんとは菜の花って名前じゃないんだよ」

「え!?!?」

たくさんの「え!?」をいただきました。笑

 

今回は特にアブラナを強く頭に残してほしかったので、アブラナに関する情報はあれやこれやと思いつく限りをご提供しました。

「宿題には基本的なことしか出さないから、今日はアブラナちゃんのいろんな話を聞いてください。そして、アブラナちゃんとお友達になってください!!!」

2人とも、しっかりマブダチになってくれたと思います。

目標、達成だ!!!

 

おわりに

理科は覚えるばかりで楽しくない。

そう思ってる人は多いと思います。

実際私も、高校2年生になるまで、理科は大っ嫌いでした。

でもそれは、理科を「試験科目」としか捉えずに、「身近な存在」としたら認識していなかったから。

 

理科は塾では小学4年生から始まる科目ですが、ハイスピードで濃密な授業を受ける前に、「理科って楽しい!」「理科っておもしろい!」と思ってもらうことはかなり重要なことだと思います。

いろんな植物とお友達になって、ゆとりある低学年のうちに、家の近くをぐるりと探して植物に触れてみる。

そうして培った知識や関心が、小4で入塾した時に、ブワッと芽吹いていくんだと思います。

中学受験をせずとも、高校受験にも理科はしっかり絡んできますしね。

 

授業後、生徒さんの保護者さまから、公式LINEアカウントのメッセージあてに、こんな嬉しいご報告をいただきました。

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う、嬉しすぎる〜!!!

 

「理科の楽しい時間」を求めるなら、当「とまと塾」へ、ぜひ。

ご質問や授業予約は、公式LINEアカウントにてお待ちしておりますー!

 

\公式LINEアカウントはコチラ/

https://lin.ee/vJYtP9v

これまでの授業記録をプロフィールページにわかりやすくまとめていますので、よかったら!

 

※注意※

とまと塾の授業をゆくゆく受けさせたいとお考えの場合は、この記事に載せている知識はお子さんには秘密にしておいていただけるとありがたいです。

「え!?」がたくさんあるほど、「楽しい!」は膨れ上がっていくので。

どうか、ご協力よろしくお願いいたします!