こんにちは。
低学年向け中学受験準備講座「とまと塾」をオンラインでやっている「とまと」と申します。
今日は新単元「月の満ち欠け」の記録と、初めて行った保護者さま対象の学習相談の記録、そしてとまと塾の授業実施時間帯をひとつ増やしたご報告です。
もくじ
小3新単元「月の満ち欠け」
10月といえばお月見!ということで、この内容を選びました。
この単元も、何を入れて何を削るか悩みに悩むことになったのですが、出来てみれば非常にシンプルな作りになりました。
前半で月の名前と形などの基本を確認して、
後半で太陽、地球、月の位置関係から地球での月の見え方を考える流れ。
後半の問題は生徒さんのお母さまから「今日は本格的ですね」というお言葉をいただいたくらい、勉強感あふれる内容になっています。
もちろん思考力も必要ですが、なにより図を多角的に捉える力が必要。
これまでとまと塾の全ての単元を受けてきてくれている、鍛えに鍛えられてきた生徒さんも、さすがに「ん?」となっていました。
頭の中で平面の図を回転させて、視点を変えた見え方をイメージするって、小学校高学年でも苦手にする子が多いところです。
と、いうことで、この日のために準備した、とっておきのアイテムをここで投入!
視点を変えるなら私にお任せ!
お月さまボール!!!
ダイソーで大きめの黄色ボールを買って、同じくダイソーで黒のガムテープを買って、ちょうど黄色と黒が半分ずつになるようにガムテープを貼り付ければ、お月さまボールは出来上がります。
制作費なんと税込220円!!!安い!!!
このお月さまボールが、ここからとんでもない威力を発揮していくのです。
太陽、地球、月の位置関係を見ても、地球から見た月の形がイマイチイメージできなかった生徒さん。
しかしこのお月さまボールを使い初めてから、すぐに流れが変わりました。
ホワイトボードに書き込んだ月の光り方をボールで再現して、
「今、地球はここにあるから、ここからお月さまをこう見るんだよね?ってことは、このお月さまボールをこう回転してあげたら同じ見え方になるわけだから…」
と言いながらボールを回転させると…
「あっ!わかったー!!!」
生徒さんの元気な声が聞こえてきました。
そこからはもう、ボールなしでもばっちり自分でイメージできるように。
何ごとも、初めは具体的にイメージすること、もっと言うと、実際にやってみることが重要ですね。
ちなみに、たぶんここで、理解度に大きな個人差が出てくると思います。
この記事を読んでから月の単元を受けて、「うちの子は理解が遅いなあ…」と思われることもあるかもしれません。
もしそう思われたなら、それは非常にラッキーなことです。
なぜなら、この単元は通常、5年生で8パターン一気に学習するものだから。
このままいけば、ほぼ確実に苦手になっていたであろうところなわけです。
低学年のゆとりのあるうちに、基礎をやっておいてよかった〜!この単元を我が子のために準備した私、グッジョブ!!!と、思っていただきたい。
お子さんがこの単元で悩めば悩むほど、保護者の方は「ヒャッホウ!!!」と思ってくださいね。
この単元は、苦手な子はトコトン苦手にする単元です。
これは宿題の2枚目に使っている図の一部なんですけど↓
苦手な子にこの図を見せて
「ここに地球があるよね。この地球の、光が当たっていない部分にかげを書き込んで」
と言ってもまずほとんど手が動きません。
今回受けてくれた生徒さんでも、すぐに答えることができませんでした。
そもそもこの問い、質問内容の意味がまずわかりにくいですよね。
「地球は自分で光を出しているわけじゃない。太陽の光を受けて、明るい部分ができているって話だったよね。そう、ちょうどこの先生のように(スタンドライトの光を顔に超至近距離で当てて、その眩しさに苦しむ私)太陽の光が当たっている部分は明るいけど、そうでない部分は暗くなっている。ほら、今先生の顔はめっちゃ明るいけど、頭の後ろの方は光が当たってなくて暗くなってるやん?この図でいうと、その暗くなっている部分はどこだと思う?っていう問題なのよ。…そろそろ先生、顔に光当てるのやめてもいい?」
こういう説明を加えると、すっと理解してくれます。
だけど、この「太陽がこっち側から光っているとき、陰はどこにどうできる?」という問いは、時間の関係上、塾ではサラーっと済まされてしまうのです。
それこそ、「これ、わかるよね、それでね〜」くらいに。
そしてその後、「で、これを踏まえて月の見え方が8パターンあって〜」と、どんどんどんどん深いところへ突き進んでいってしまいます。
陰の出来方で「ん?」となった子は、ここで置いてけぼり確定です。
ということで、今回作ったこの月の単元は、頭の中で平面図を回転させるときのコツや、光が一方行から当たった時にできる物体の陰の出来方の考え方など、この単元を学ぶ際に実は必要になってくる隠れ基礎テクニックをしっかり身につけられるように作っています。
この授業を受ければ、月の基礎の基礎で躓くことはまずなくなると思いますし、ここから発展していく内容を学ぶときにも盤石な基礎力としてお子さんを助けてくれるようになってくれるはずです。
教科書やテキストではあまり触れられない、けれど確実に求められる隠された技術を補ってあげる。
まさに、理科の「下準備」というに相応しい回になったのではないでしょうか。
ちなみに、後半の内容は、生徒さんの理解度に合わせて大きく変えられるようにしています。
宿題は基礎の2パターンまでにとどめることで、授業では生徒さんに完全個別対応できるようにしました。
授業の時点で基礎ががっちり固められたなら、より思考力が試される応用的なものにチャレンジするもよし、前半の時点で基礎のイメージに少し苦戦しているようなら、基礎レベルのものを反復するもよし。
この単元はとにかく「どれだけ基礎基本を固められているか?」が鍵になってくるので、こういった変動的なものにしました。
どんな生徒さんでも大満足で終えられるつくりになっていると思います。
勉強らしい勉強になった今だからこそ感じてほしい、思考することの面白さ
上でも書きましたが、この回の後半は保護者さまから「勉強らしい勉強になってきましたね」というお言葉をいただきました。
理科らしい図が出てきて、まさにザ・お勉強!という空気、確かに漂ってきたなあという気がします。
これまで「とまと塾」で扱ってきたのは動物だったり植物だったり、身近なものが多かったですしね。
ただ、こんな「勉強らしい勉強」であればこそ、生徒さんが「あ、ちょっと難しそうな話かな」「なんだか楽しくなさそうな予感がする…」と感じる単元こそ、私の腕の見せ所、もっと言うと、これぞまさに私の真骨頂が発揮される場面なのです。
ほう、これを楽しくなさそうと感じるか。
ほうほう。
ほう、これ、難しそうに見えるか。
ほうほう。
先生に任せなさい。
すぐに、身近で、楽しくて、大好きな単元に変えてあげるから。
難しそうに見えたものが、途端に簡単なものへと変わっていくときのあの心地よさを、勉強の真の楽しみ方を、教えてあげえるからねーーー!!!!!!
勉強だけにとどまらず、「楽しくないは楽しいに変えることができる」と知っているかどうかって、人生を豊かにする上で結構大事な感考え方だと思うんです。
困難なものにぶち当たったとき、「もう無理だ、自分はなんてついてないんだ」と考えるか、「うーん、これは大変だぞ。どうやったら楽しく乗り越えられるかな?」と考えるか。
同じ人生だったとしても、きっと後者の方が何倍も楽しく毎日を過ごせますよね。
とまと塾の授業を通して、「えっ楽しくないは楽しいに変えられるの?難しいは難しくないに変えられるの?」ってところも、じわじわと知っていってほしいなあと思います。
保護者さま対象の学習相談を初めて実施しました!
このたび我が「とまと塾」は保護者さま対象の学習相談も始めました。
というのも、授業前後での簡単な質問対応はこれまでも行ってきたのですが、今回は中学受験の塾選びを複数比較検討しつつ行っていきたいとのことで、それならラインではなく直接顔を合わせて相談会を開いた方がいいのではないかという話になりまして。
お子さんに話を聞かれないよう、夜の21:30スタートで実施しました。
3つの塾の特徴を聞き取りし、話をする中で早々に1つの塾へと絞り込まれ。
そこからは、その塾のカリキュラムの特徴とその特徴ゆえに入塾後の勉強で気をつけた方がいいことをお話しました。
話をする中で色々と出てくる保護者さまの疑問点を、その場その場で即座に解消していけるのがとてもよかったかなと思います。
相談会序盤で保護者様が気にしていらっしゃったのは「カリキュラムの特徴」と「親のサポートはどれぐらい必要なのか、具体的にどんなことをしないといけないのか」というところでした。
一緒にカリキュラムを眺めながらの話し合いだったので、具体的なイメージがしやすく、実りある時間になったと思います。
今回の相談会は授業料と同じだけのお代金をいただき、60分に延長して実施しました。
大人2人が頭を抱えて真剣に話し合い、1人のお子さんのために全力を尽くす。
重複しまくりですが、本当に有意義な時間でした。
お子さんのことに関して、じっくり相談したいことがある、ということがありましたら、いつでもご相談ください。
授業後には、こんなメッセージをいただきました。
延長してお時間を取っていただき大変参考になりました。
それなりに研究しているつもりではいるのですが、目の付け所からその打ち手に至るまで、次元がまったく違うレベルでお話をいただき本当に勉強になりました!
あまりに嬉しかったので、許可をとって掲載させていただきます。笑
自分の中ではごく当たり前だと思っていることでも、初めて中学受験に挑まれる保護者さまの目からしたら鱗ポロポロな話も結構多くあるんだなと私も勉強になりました。
役に立てて非常に光栄でしたし、拙い表現になってしまうかもしれませんが、とても嬉しかったです。
中学受験塾へ入ったあとも、定期的に相談させてくださいというありがたいお言葉も頂戴しました。
中学受験の塾選びにとどまらず、学習を進める上で気になっていること、困っていることがありましたら、お声掛けいただけたらと思います。
授業同様、全力で臨ませていただきます!!!
とまと塾、11月より15:30〜16:10の枠を増設します
以前の記事で、「予約がとれない個人塾だと!?何を偉そうにコノヤロウメ!」みたいなことを書きました。
当時、まだ9月だったにも関わらず、9月〜11月まで全て満席でして。
8月も満席だったので、4ヶ月連続で満席だったことになります。
枠が埋まっていくのはとても嬉しいことではあるのですが、やはり、受けたいと思ってくださっている方には、受けたい時期に受けたい内容をしっかり受けていただきたい。
ということで、夫と家族会議を開き、11月から15:30〜16:10の枠を増設する運びとなりました。
なんとなーく、〇〇さまはこの時間帯がお好き、というのをぼんやり把握しているつもりではあるのですが、早い枠いいですね!と思われた場合は授業前後あたりで軽くお伝えいただけると嬉しいです。
みなさんがそれぞれ上手いこと受けられるよう、調整頑張りたいと思います!
おわりに
すんごく長くなりました!
反省しています!!!!!
でも、書かないといけないことはまとめて書いた方が、わかりやすいかなって…
ここまでお読みいただきありがとうございます。
とまと塾2年目はまだまだ始まったばかり。
手探り状態は相変わらずですが、ご期待に応えられるよう、これからも尽力していきたいと思います!