まいにちきろくノート

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気になったことをきろくしていきます。

【とまと塾】小3新単元「太陽の動き」地学単元の異世界感を払拭するために。

こんにちは。

低学年向け中学受験準備講座「とまと塾」をオンラインでやっている「とまと」と申します。

今日は新単元の記録です。

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もくじ

 

小3対象の新単元「太陽の動き」

秋から冬にかけて、小3対象の新単元をどんどん増やしていく予定です。

だいたい月に2つペースで作っていきます。

中学受験を予定されている生徒さんは小3の2月で一度当塾を離れられるので、それまでに下準備をしっかり進められるよう私も頑張らねばと思いまして。

 

今回作ったのは地学分野の「太陽の動き」という単元。

どこを盛り込んでどこを削るのか、悩みに悩んだ単元となりました。

 

地学単元の異世界感を払拭したい

私は高2で高分子化合物に出会うまで、理科が大嫌いな人間でした。

植物がどうたら、太陽がどうたら、それを覚えて何になるんやって本気で思ってました。

でもそれは、習う内容が自分の生活とあまりにかけ離れていて、異世界の出来事のように感じてしまっていたことが原因だったように思います。

(高分子化合物こそ異世界の話じゃないか、というツッコミは心の中で留めておいてください。笑)

 

中学受験塾でブイブイ仕事をしていて、この単元は無理があるな〜と常々感じていました。

全く馴染みのない東西南北の位置関係をささっと覚えさせられたあと、太陽が東から昇って西に沈むことを説明され、その速度は360(1回転)÷24(時間)=15°ずつだと告げられる。

そのあと、「これって実は太陽が本当にぐるぐる動いてるんじゃなくて、地球が西から東に1日に1回自転してるからそう見えるんやでー!」という謎の解説を受けて、筆記対策としてその理由を丸暗記する。

 

馴染みのない方角が山ほど出てきて、数字もなんか色々出てきて、そもそも方角の時点であやふやなのに、普段意識したこともない太陽や地球の話をされて、「実はまわりを動いてるのは太陽じゃなくて地球でしたーッ!」と言われる。

いやそもそも、太陽が動いてることさえそんな意識してなかったから!!!

そんなドッキリ大成功〜!みたいなノリでニヤニヤ説明されても、ぼくたちついていけないから!!!!

そんな子どもたちの叫びが聞こえてきそうだなあと、常々思っていました。

 

でも大手に所属しているときは、決められたカリキュラムと決められた授業時間を守らねばならないので、私なりに工夫を凝らしながら、なんとかやっていたのです。

 

今回「太陽の動き」という単元を作るにあたって最も意識したのは、「地学という分野の異世界感を払拭したい」ということでした。

子どもたち、まず太陽に興味がありません。

子どもたち、方角にももちろん興味がありません。

ついでに馴染みなんか全くありません。

あれだけ地名に東西南北が詰め込まれてる京都の小学生でこれなんだから、日本全国どこの小学生もみな同じだろうな。

 

中学受験の世界で偏差値60あたりを目指すとなったとき、この地学の分野は世界がどんどんダイナミックに広がっていきます。

地球儀を使って立体的に世界を捉えないと、答えられない問題が出てきたりする。

そんなところまで伸びていくためには、まず基礎基本となる土台をしっかり固めておくことが大事。

もっと言うと、「方角?大丈夫、全部バッチリ答えられるよ」「太陽?すごく得意だよ!たくさん正解できるよ!」という意識をあらかじめ持っておくことが重要。

星座の単元の記事でもお話しましたが、とにかく、塾や学校で改めてこの単元を学んだときに「知ってる知ってる!ここ、わかるよー!」と前向きでいられるかどうかが超ウルトラスーパー肝要になってくるわけです。

 

小学生たちって、まあいともたやすく耳のシャッターを下ろします。

だって、彼らは知らないから。

嫌いな単元が時を経てまた再び自分たちの前に立ち塞がってくることを、知らないから。

今この時この瞬間を耐え抜けば、この意味のわからない話はすぐに終わってまた違う話になるよね〜今はちょっと嫌だけど、まあ頭空っぽにして数十分やり過ごしたらいっか〜って、大人が絶句するようなことを平気で考えてますからね。

人生で一度も受験を経験していないので、こんな考えになる子がどうしても出てくるんです。

偏差値60(高校受験なら70超くらい)を目指すクラスですら、「こんなん思ってる子いるやろ、それまずいぞ。苦手はまた形を変えて大きくなって、何度でも出てくるんやからな」って話したら「ええっ!?そうなん!?!?」って本気でびっくりしてる子いましたからね。

しかも1人じゃないっていうね。

小学生恐るべし。

 

方角の基礎、太陽の基礎をキッチリ固め、その上で自信も身につけてもらう

ということで、私がすべきは、「太陽知ってる!好きだよ!」の意識をしっかり身につけてもらうこと。

 

まず授業の始めに、クイズを2つ出しました。

答えはどちらも太陽。

「太陽さんすごいね!太陽さん素晴らしいね!そんな太陽さんを、今日は一緒に勉強してみようか!」という導入。

ただこれ、スムーズに内容に入っていく狙いだけではなくて、後半のクイズの布石にもなっています。

(私の授業はだいたい、終盤の思考クイズに繋がるヒントをありとあらゆるところに散りばめています。

これを繰り返していると、「この人の話を聞いていたら後半自分にいいことあるぞ、聞き逃さないように気をつけなきゃ!」と生徒さんが自発的に集中力を高めていってくれるんですよね。

これは集団のときもやっていたこと。

受ける回数が増えれば増えるほど、集中力と前のめり具合がどんどん増していくなと感じています)

 

ここからは、

  1. 太陽の動き方を学ぶ
  2. 方角の確認と覚え方コツ伝授
  3. 方位磁石を使って部屋の中の方角を確認、太陽の動き方を部屋の中を見渡しながらイメージする
  4. 太陽と地球の位置関係を学ぶ
  5. ここまで学んだことを使って、天球図の問題に挑戦する
  6. 3パターンの天球図をチェックしたあと、思考クイズに挑戦する

といった流れにしました。

 

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今回特にこだわったのは、以下の3つ。

ひとつ、太陽の動きを実際に家の中でイメージすること。

「ちょうど東に窓があるんやね?じゃあ明日の朝、その窓からちゃんと光が差し込んでるか確かめてみて。窓の方が眩しく感じたら、それは太陽がちゃんと東から昇ってきてるってことだよ!」

 

ふたつ、太陽を身近に感じること。

「地球はコマのように自分でくるくるまわってるんだよ〜!ハイ、〇〇ちゃんも地球ごっこ、先生と一緒にやってみよっか!ハイ、まわってまわって〜!いい感じだ〜!目がまわる〜!」

 

最後に、太陽の話に自信を持つこと。

前半の内容がわかっていれば、塾のテストで頻出な天球図の問題は、私が何も言わずとも正解できるようになっています。

そこで、悩みながらも自力で考え抜いて答えを導くことで、自信を持ってもらう。

 

影の先端の動きを入れようかな、公転も入れるべきかな、そもそも自転って入れない方が…?いやいや、太陽の動きの根幹みたいなところやし、ここは余裕のある今のうちにへえ〜って知っててほしいな…など、あれこれ悩みに悩んで構成を決めました。

 

太陽について学ぶ一発目としてからかなりベストに近いベターな内容になったかなと思います。

よくやった、私!!!

 

生徒さんの反応

方角に関して、「それはもう3年生で習ったよ〜!」とは言うものの、聞いてみるとやはり東西はあやふやな状態。

「大丈夫、大丈夫。4年生のお兄ちゃんお姉ちゃんだって、ほとんどの子がわかってないからね〜!でも、これから何回も出てくる大事なところだから、今日しっかり覚えてしまおうね。最高の覚え方を、先生が伝授してしんぜよう…!」

ということで、何が起きても絶対に間違えない方角の覚え方を伝授しました。

まあ使い慣れないとそれでも間違うことはあるんですけどね。

それでも、「これ大事なんだ!覚えないといけないんだ!こうやって思い出せばいいんだ〜!」って思ってもらうことは大事。

 

そのあと、やっぱりラストの、前半の知識を総動員して答えるところは盛り上がりました。

学んだことをすぐに活かせるって、やっぱり楽しいよね!

 

1人で運営しているがゆえの問題

この授業を行ったのは、先週の土曜日。

実はこの日、1コマ目16:30〜17:10の生徒さんに、急遽18:30〜19:10に変更していただけないかというご相談をさせていただきました。

小学2年生で、授業時間が16時台から18時台にズレ込むのはとても大きな変化で大変申し訳なかったのですが、ありがたいことにご了承いただき、時間をずらして授業をさせていただきました。

 

というのも、我が家の3歳息子が当日朝から嘔吐を繰り返していまして、かかりつけに電話したところ大きい病院の救急にかかるよう言われて。

血液検査の結果、嘔吐を繰り返したとこによる低血糖とのことで、点滴処置となりました。

朝から病院に行き、帰宅したのは16時すぎ。

息子の嘔吐物で汚れた体を洗い流して、軽く食事をとって、急いで準備をして、なんとか2コマ目17:30に間に合いました。

 

点滴しながら尿検査もしたところ、血液検査だけでなくこちらも異常値が出て、入院するか否かという話も出たのですが、入院してもやることは同じで栄養を少しずつ送り込むだけだから、自宅に帰るかどうかは保護者の方が決めてください、と。

幸い2時間の点滴で、ジュースを飲んでも嘔吐しないまでに回復したので、今回は自宅に帰ることになりました。

もし入院していたら、予約をいただいていた2コマとも、授業できなかったと思います。

 

これは、個人で運営している以上どうしても避けられない問題だなあと。

そして、授業時間を変更していただいたり延期していただくことはとても心苦しく申し訳ないことなんだけれども、今後もないとは全く言い切れないことだなと。

 

本当に本当に申し訳ないことなのですが、自分含む家族に万が一の緊急事態が起きたときは、授業の時間変更や延期をご相談することがあります。

予定を空けて準備してくださっていた生徒さんや保護者の方には大変申し訳ないのですが、そういったことが起こりうるということをご理解いただけますと幸いです。

 

これからもとまと塾をどうぞよろしくお願いいたします。

 

おわりに

ところでTwitterの授業報告ツイートに添付している写真ですが、授業内で何度も繰り返し理解チェックを行う関係上、消したり書いたりを繰り返したものを載せることが多いです。

乱れてるな〜と思われることがあるかもしれませんが、それは授業後に残ったものを写真に撮っているからです。

あの乱れは、生徒さんの頑張った軌跡。

 

この日も生徒さん、とってもよく頑張りました。

彼女のために試行錯誤して作り溜めていっている単元が、のちに、今小学2年生でとまと塾を活用してくださっている生徒さんたちにも楽しんでいただけるのかもしれないと思うと、作成に力が入りまくります。

そして悩み過ぎてなかなか進まなかったりします。笑

 

息子もだいぶ回復してきたので、またブログ生活に戻っていきたいです。

日常記事の方も更新したいよーーー!!!

 

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まだ記事3つですが、とまと塾について色々まとめています。

授業記録記事や初回授業記事についても、ページを作りたいなあ。