こんにちは。
低学年向け中学受験準備講座「とまと塾」をオンラインでやっている「とまと」と申します。
今日は怒涛の授業記録5連弾ッ!!!
もくじ
1月から2月にかけて実施した小3向け単元5つを、まとめて1度に記録します
今年に入って行った小3向け授業はなんと5つ。
私、頑張りました。
去年の夏からずっと授業を受け続けてきてくれた生徒さんが、とうとう来月から中学受験の集団塾に入られるということで。
気合を入れて、新規授業を大量生産しました。
実は秋から月に2つのペースで作ってきてたんですが、途中急遽私が全身麻酔ありの検査をしなければならなくなり、予定していた授業をひとつ後ろに回していただくことになってしまいまして。
平日は宿題プリントとワークシートの作成、それをお送りしたら今度は授業内容の詰め、という、非常に濃い日々を過ごしていました。
忙しかったですが、とても楽しかったです。
ということで、記録、行ってみましょう!
てこの3点
この単元は箇条書きにしたほうがわかりやすいので、以下、まとめますね。
テストに出る内容
- てこの3点(支点・力点・作用点)の理解
- てこの3点を動かした時にあらわれるてこの変化
- てこを利用した道具のはたらきと、3点の位置
中学受験塾で授業を受けたときに予想される課題
- てこを利用した道具の基本9つについて、てこの3点の位置を覚えるのに精一杯になってしまい、他に頭が回せない
- てこを利用した道具の中に初めて見るものがいくつもあり、そもそも使い方がわからない
- てこの3点を動かしたときにあわられるてこの変化は、イメージがしにくく何だかよくわからないまま終わってしまう
とまと塾の授業で目指すこと
- てこを利用した道具をいくつか実際にご準備いただき、授業内で共に触れ、生徒さんにその使い方と仕組みを体験を通して理解してもらう
- てこの3点を動かしたときにあらわれるてこの変化は、実際に道具を使って確かめることで、体験と理解を結びつけ、忘れにくくする
そして旧Twitterに投稿した授業記録がこちら。
(ボートは私がおまけとして用意した応用問題のうちの1つなので、場合によっては取り扱わないこともあります)
生徒さんは「ものがいっぱいあって、楽しそう!」と授業前からわくわく。
一緒にいろいろ触って楽しみました。
受験塾であれやこれや習うときには、すでに他の科目も本格的な勉強が始まっていて、「理科の授業でこんな道具出てきたし、家でも触ってみようか〜」なんて思う余裕はもうほとんどない状態かなと思います。
余裕のある今だから、じっくり一緒に考えていきたいですね!
水の3つのすがた
冬にやるのがいいよね〜と思って選びました。
前半は、水の3つのすがたについて、その特徴を説明。
氷を温めたときの変化についても、動画を交えながら考えていただきました。
後半は、気化・液化、融解・凝固の言葉を使わず、「洗濯物が乾いた」などの現象が、どの状態変化にあたるのかを考えていきました。
結露や湯気って、冬のこの時期よく見られるものですが、なかなかそれを意識してじっと見つめることってないですよね。
言い換えれば、それらがどんなときに出来るのか、じっくり考えたことがない、ということ。
一対一で学べるこのオンラインで、自分のペースでじっくり考えてみるのは、とてもいい機会かなと思います。
他にも、冬に見られるあまり聞き馴染みのない現象について解説し、それらがどの状態変化にあたるのかを考えていただきました。
「えっそうなの?…あ、そっかあ!!!」がたくさん聞かれた、楽しい授業となりました!
発芽の条件
対照実験の考え方を習得しよう!な単元です。
「植物の発芽に必要な条件は3つあるよね、じゃあそれを一緒に覚えていこう!」ではなくて、「この実験とこの実験を比べてみよう、違うのはどこかな?じゃあ、発芽について何がわかる?」というのを延々繰り返すやり方で、授業を進めていきました。
下の画像は、宿題で埋める表の部分。
またそれも、集団塾でありがちな、「種に箱を被せたよ、中が暗くなったね、じゃあ表の光のところに×をつけて〜」というやり方ではなく、「種に箱を被せてみたよ。どう変わったと思う?表に⚪︎×をつけて、状況を整理してみよう!」と、とにかく生徒さん自身が自ら考えて答えを導けるように誘導していきました。
個人的に1番面白かったなと思ったのは、
「あとは空気について調べるだけなんだけど、空気がない状態ってどうしたら作れるかな?」
と問いかけたとき。
以前勉強した「せきつい動物」の単元と、前回勉強した「水の3つのすがた」の単元で得た学びを使って、実験に必要な環境を考えるところから悩んでもらいました。
学びと学びがリンクして、理解が深まるあの瞬間。
最高ですね!!!
電流①豆電球の明るさ
中学受験で偏差値60あたりの学校を目指す子どもたちでも、習得するのにまあまあな時間がかかってしまうこの単元。
2本立てで、3年生用に準備してみました。
1回目は、「電気がつくって、そもそもどういうこと?」「電気ってどんなときにつくの?」なんて切り口から、電流単元の基礎中の基礎の考え方を身につけます。
なーんだ、簡単じゃん!と思われる回路しか出さないことで、基礎の考え方をトコトン完璧に叩き込むつくりにしています。
さてこの単元、実はまさかな方向に曲者ポイントを持っています。
「中学受験を経験していない保護者の方が我が子に教えようとすると、めっちゃくちゃ苦労する」っていう、曲者ポイントです。
というのも、電流といえばオームの法則!!!と思われると思うんですが、中学受験理科ではこのオームさん、なんと全く出てこないのです。
あの公式、一切使いません。
算数の特殊算よろしく、比を使いまくって答えを導きます。
なので、お子さんの質問に保護者の方が答えようと思ったら、イチからそのルールと解き方をまず保護者の方が勉強しなければならないのです。
とまと塾では保護者の方も横について一緒に授業を受けることができるので、ぜひお子さんと一緒に、中受の独特な問題や考え方に触れていただけたらなと思います。
電流②いろいろな回路
先ほど、電流回は1回目で「なーんだ、めっちゃ簡単じゃん!ぼくってば(私ってば)電流大得意!」と思ってもらったうえで、2回目で「世の中そんなに甘くないんだぜ!!!!」と少しややこしい問題に挑戦していただく構成にしていると書きました。
実際、1回目は余裕しゃくしゃくだった生徒さんでしたが、2回目は少し混乱しているようすがありましたね。
並列回路でやや苦戦している姿が見られたので、生徒さんの理解をスムーズにすべく、急遽その場で新しいキャラクターを生み出しました。
ライブ授業って、これだから楽しいんですよね。
目の前の生徒、目の前の集団に合わせて、その対象ドンピシャの授業を提供できるから。
私はこういった「生徒さんの苦手ポイントドンピシャに、その解消に必要かつインパクトのあるオモシロ要素を思いつく」というのが大得意なので、今回生徒さんの役に立てたのは非常に嬉しかったです。
私の特技が活かされた瞬間でした。
ちなみに、並列回路の登場で混乱が生じた今回な回路図問題ですが、このあともちろん受験塾ではどんどんとレベルアップした問題が出題されてきます。
受験塾でここを苦手とする子が多いのは、まるで興味のない電流について、初見のルールを初見の回路図に適用させなければならないという難易度の高さゆえ、それも、複数の回路にわたってたくさんのパターンを考えなければならないっていう鬼仕様ゆえだと思っています。
翌週には全く別の単元に進みますしね、そりゃすぐに忘れちゃうし、苦手にするってもんです。
大手勤め時代、私はとにかくこの電流ルールに馴染んでほしくて、ゲーム感覚で学べる画用紙のセットを手作りしてました。
授業前後、気が向いたとき、いつでも気軽に電流を復習できるように。
そうでもしないと、ほんと得意になるまで時間がかかっちゃうんですよね。
中学受験することが確定しているなら、この電流回のプリントは、たまーに取り出して思い出してもらえたら嬉しいなと思います。
おわりに
これまでは、中学受験塾への入塾を控えた生徒さんに向けて、下準備するならこの単元を!というものをせっせせっせと作ってきました。
その数、実に20単元。
これからは、心機一転、中学受験をしない小学生対象に、4年生から受けられる単元を随時準備していくつもりです。
「中学受験の下準備」ではなく、「理科をより好きに、得意にして、高校受験へとつなげていく」ような授業ですね。
現在授業を受けてくださっている方の中から、ありがたいことに「中学受験はしないけど、4年生になっても受け続けたい」というお声を複数いただきまして、現在そのような授業の構想を練っているところです。
また小2で受けられる全ての授業を受けきられた生徒さんが、2年生対象の授業が全て終わってしまったことにショックを受け、しかしこれから3年生向けの授業が始まることを知ると「やった!」と喜んでおられたという話をいただきました。
つくづく、みなさまのおかげで成り立ち、みなさまのおかげで新しい道を切り開くことができているんだなと、感謝の気持ちでいっぱいです。
ワタシ、ジュギョウ、タノシイ。
セイトサン、リカ、トクイニナル。
ホゴシャサマ、オコサンノエガオミテ、ニコニコ。
そんなwin-win-winをこれからも続けていきたいです。
2024年度はもうすぐそこまで来ています。
今年小学2年生になられるお子さんは、この夏から。
小学3年生以上のお子さんは、今すぐ、授業を受け始めることができます。
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当塾開講の経緯や私の簡単な自己紹介、お子さんの受講を真横で見学されていた保護者さまの感想文など、記事は3つのみですが色々と書いています。
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