まいにちきろくノート

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気になったことをきろくしていきます。

【とまと塾】保護者さま対象の学習相談会の記録第二弾と、中学受験塾の意外なあれこれ。

こんにちは。

理科の低学年向け中学受験準備講座「とまと塾」をオンラインでやっている「とまと」と申します。

前半は、昨年の12月末に行った、保護者さま対象の学習相談会の話。

後半は、中学受験塾のクラス分けなどに触れながら、あれやこれやと書いてます。

 

もくじ

 

保護者さま対象の学習相談を実施しました

昨年の10月に初めて実施した、保護者さま対象の学習相談会。

実は別の保護者さまに対して、年末にも実施していたのでした。

 

▽10月に実施した学習相談会の記録▽

tmt-krk.hatenablog.com

前回は公式ラインのやりとりから、資料を踏まえてしっかりお話したほうがいいのでは?ということで、こちらから相談会をご提案。

中学受験に向けた塾選びと、その塾のカリキュラムについて、適宜ご質問をいただきながら、いろいろとお話させていただきました。

 

今回はラインのやりとりはなし。

保護者さまがブロガーさんで、書かれていた記事を私が読んでご連絡したことがきっかけ。

かなり悩みに悩んでおられることが記事から伝わってきて、私なら塾で働いていた経験をもとにお伝えできることがたくさんあるなと思い、ご連絡しました。

お友達なので、個人的な雑談として軽くご連絡することも考えたんですけど、話し出すと完全に「塾の先生」として話をしてしまうことが予想され、それはなんかもう余計なお世話感甚だしいなと思い、今回は公式ラインから「塾の先生」の立場として、学習相談会のご提案をさせていただきました。

その悩み、もしかしたら解消するお手伝いができるかもしれないんですけど、よかったらどうですか…!と。

すると嬉しいことに保護者さまも私に相談したいと思ってくださっていたようで、土曜22時からの相談会が決まりました。

 

▽学習相談会を受けて保護者さまが書いてくださった記事がコチラ▽

shittantan.hatenablog.com

家庭学習の進め方は私の専門外ではありますが、中学受験塾での学習の進め方や、たくさんの生徒たちと関わって得た気づきなどをもとに、いろいろとお話させていただきました。

相談会が終わったあと、頭がすごくすっきりしましたという嬉しいお言葉を聞き、迷いながらもご連絡してよかったなと心から思いました。

 

一言に「子ども」と言っても、本当にさまざまなタイプがいるし、その数だけ向いてる勉強法があるのだと思う

今回保護者さまからいただいた話の中に、「自分自身が自ら勉強に向かって行ったタイプだから、娘にもそうなってほしい」というものがありました。

実は私も同じタイプだったので、自分の息子にも、うっすらそうなってほしいなという思いはあります。

でもたぶん、無理だろうなとも思っています。笑

 

というのも、これまで塾でたくさんの生徒を見てきましたが、自ら飢えた獣のように勉学に没頭していくタイプなんて、ほっっっっとんど、見かけなかったんですよ。

トータルで、10人いたかいなかったかじゃないかなあ。

最上位クラスでも、全員が全員そのタイプなわけじゃないですしね。

最上位クラスで、怠けたくて怠けたくて、「勉強めんどくさーい」って言ってる女の子とか、いましたしね。

「宿題以外の勉強なんてやらないよ!めんどくさい!でも先生のことは好きだから、理科はやる♡ほら、今日もたくさんやってきたよ、次のちょーだい!」

なんて可愛らしいことを言ってました。

彼女はきっと自主性が求められる大学受験からはもうあんまり勉強しないんでしょう。笑

まあそれはそれで、自分の人生だし、アリなのかなと思います。

 

さてここで、塾の世界で数年働かないとなかなか気づけないお話をひとつ。

たとえば、ここに、学力ごとにクラス分けした3つのクラスがあったとしましょう。

5年生をイメージしてみてください。

 

基礎クラスは、中学受験基礎の80%ほどを毎回授業で進めていくクラス。学校のテストでも毎回100点なわけじゃない層が集まってます。

標準クラスは、学校のテストは余裕しゃくしゃく。授業では基礎を100%学び、ちょろり応用に挑戦したりします。

発展クラスは、基礎60%、応用40%の割合で毎回授業を進めていくクラスです。

 

どこのクラスが魅力的に映りますか?

我が子がどのクラスにいたら、嬉しく感じますか?

それはやはり、発展クラスなんじゃないかな、と思います。

名前がかっこいいし、なにより我が子が上の層にいるって、なんだか安心感がありますよね。

 

でも、発展クラスの中には、毎年、標準クラスの子が何人も合格するレベルの中学に落ちる子が出てくるんです。

それも、1人じゃなく、数人。

なぜでしょうか?

 

授業時間を100とすると、標準クラスの子は、100をまるまる基礎にあてます。

基礎の理解と演習に、授業時間の全てを費やします。

一方発展クラスは、基礎に60、応用に40の時間を使います。

そう、発展クラスは、標準クラスよりも、基礎にかける時間が40も少ないのです。

ここで、授業で基礎を100やれば確実に身についたはずだけど、60しかやらなかったからイマイチしっくりこなかった、というお子さんがいたらどうなるでしょう。

そのあとの応用問題は、もちろんもっとしっくりこないに決まっています。

では、その子の理解度は?

「この単元は、基礎のところからイマイチよくわかっていない」なんてことになってしまうんです。

下のクラスの子に、どんどん差をつけられてしまう。

 

いやいや、とまとさん、そもそも塾は学力別にクラス分けされてるんだから、そんなことは起こり得ないのでは?

そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。

でも、そんな方こそ、思い出してほしい。

そのクラス分けに使われた偏差値って、総合偏差値でしょう?

中には、算数はイマイチだけど国語が突き抜けているから、総合偏差値なら発展クラスの認定が下りてしまう、なんて子がいるんです。

もちろんこれは、逆もしかり。

そういう、科目による成績の差が大きい子ほど、発展クラスに在籍するなら本当によく注意して見ておいてあげないといけません。

 

さて、しかも、基礎・標準クラスと発展クラスの授業運営は、教師の側もやり方を大きく変えていることが多いので、ここも気をつけたいところです。

基礎・標準クラスは、とにかくクラス全体の基礎力向上に尽力します。

苦手を潰し、満遍なく理解できるよう、授業を組み立てます。

少なくとも私はそうしていました。

でもじゃあ、発展クラスはどうか。

このクラスは、「目指すべき到達点」が設定されていることが多い。

例えば、偏差値60の学校に受かるレベルの力を身につけさせる、とか。

そうなると、基礎ばかりに力を入れるなんてことはできず、授業で基礎をそこそこやったらあとは宿題にまわす、なんてことが発生する。

そして、「ついていけない子は仕方ない」と切り捨てないといけない場面が出てくる。

目指すべき到達点が決まっているがゆえに、つまずいている子をフォローするような授業は、全体の前ですることはできない。

そんな時間はない。

授業前後で出来る限りのフォローはするけど、そもそもこのスタイルに合わない子はクラスを変わってもらうしかない。

 

とまあこんな感じでクラスが3つある中で、どのクラスにいれば最終的に最も高いところまで行けるのかっていうのは、ほんとそのお子さんのタイプによるんです。

先ほどもお話しましたとおり、発展クラスにいたから成績が下がってしまったというタイプもいれば、高いポテンシャルに頼ってすぐ楽をしようとするからレベルの高い環境に放り込んでおかないとすぐ腐ってしまうようなタイプもいますし、

標準クラスでコツコツゆっくり確実に基礎を固めていったから6年で発展クラスに移動した時に急にクラス内3位に躍り出た子もいましたし、

標準クラスの勉強量だと多すぎてパンクしてしまいクラスのどん底から動けなくなってしまうけど、内容を絞った基礎クラスに戻れば、標準クラスの中位以上の成績をキープできるとか、

本当に色々なタイプがいます。

 

「とまと塾」をしてても思いますよ、ほんとみんな、タイプが違うな〜と。

2年の夏ごろの授業では内容の理解に手こずって苦戦していた生徒さんが、「勉強」への向き合い方や暗記のやり方を少しずつ理解していった結果、冬には爆発的に理解力や暗記力が高まって応用もこなせるようになるなんて、今年の生徒さんでも起きていることです。

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(西日本在住の、Kちゃんのことですよ!上の画像は、冬に行った宿題添削の一部。ほんっと、勉強の仕方っていうのがばっちり身につきましたよね!!)

応用問題をやることが必ずかっこよく、その子の成績を確実に伸ばすものかといったら、そうじゃないんですね。

 

じゃあ我が子はどんなタイプなんだ!!!って話なんですが、それはたぶん保護者の方では判断できないと思います。

比較対象がないので。

 

だから、とまと塾にお通いの方であれば、いつでも遠慮なくお尋ねください。

うちの子、どんなタイプだと思いますか、って。

実は私、授業でニコニコ説明しながら、「なるほど、この子はこういうところでキリッとした顔を見せるタイプか、そしてこんな話のところだとキラキラした顔を見せてくれるのね、じゃあこういう授業の進め方が合ってるな、よし、じゃあこっから路線変更してああしてこうして…」って色々ぐるぐる考えているんです。

授業後にいつもその日の様子で感じたことを軽くお伝えしてはいますが、それはほんの一部。

だから、いつでもお尋ねくださいね。

 

そして今回の保護者相談会で感じたことなんですが、家庭学習の話は専門外とはいえ、塾の教師という立場からお話できることは意外とあるなと。

なので、他にもお子さんの勉強に関して悩んでおられる方がいらっしゃいましたら、ひとまず悩みの内容を軽く公式ラインに送っていただけたらと思います。

それが私でもアドバイスできそうな話なら、そのまま学習相談会の日程調整に入らせていただきますし、そうでないなら、申し訳ないですけど力不足を理由にお断りさせてください。

当然ですが私にも出来ることと出来ないことがあるので、出来ないことは辞退させてください。笑

 

ネットの大海原からこの「とまと塾」を見つけてくださったことは奇跡的で感謝せねばなことだと思っているので、力になれることがあればさせてくださいね。

 

おわりに

年末年始がドタバタだったので、更新が遅くなってしまいました。

どうしても、この相談会の記事には、追加で大手勤め時代の話を入れたくて。

 

センシティブな時期にこんな話をぶっ込んでしまってちょっと申し訳ない気持ちもあるのですが、非受験生にはとても重要な話かなと思い、今回書かせていただきました。

 

12月1月とほぼ更新がなかった公式LINEアカウントですが、これからはもう少し更新頻度を上げていきたいと思います。笑

 

また、在塾生の方には今後の塾の活用法に関する簡単なアンケートにお答えいただけたらなと思っていますので、後日ご協力いただけますと幸いです。

 

とまと塾の公式ラインアカウントは、増えたり減ったりしながら、今現在30人の方が友だち登録してくださってます。

いつもありがとうございます!

\公式LINEアカウントはコチラ/

https://lin.ee/vJYtP9v

ご質問はこちらのトークにてお気軽にどうぞ!

 

また、とまと塾については、こちらにまとめています↓

tomatojuku.hatenablog.com

 

新規入塾希望の方へのご連絡が完了し、本格的に2024年度が始まりました。

今年度は計画的に動いていきたいです!笑

どうぞよろしくお願いいたしますー!

 

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読者さんからリクエストをいただき、これまでにいくつか記事を書いてきました。

有料なのが少し心苦しいですが、気になるものがあれば、ぜひ。

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