妊娠を伝えてから、祖母がちょくちょく心配の電話をかけてくれる。
ありがたいことだ。
祖母「ちゃんとご飯食べられよるん?無理はしちゃいけんけど、赤ちゃんのためにも食べにゃあね」
とても優しい。
ありがたいことだ。
祖母「◯◯ちゃん、風邪にはほんまに気をつけんにゃいけんよ。お薬飲まれんけんね」
方言で出身地がバレそうだ。
しかしありがたい話である。
私「はじめはつわりがひどくて、なんも食べれんかったんよ」
祖母「ありゃーそりゃあいけんわあ。お医者さんに相談した?」
私「うん、したよー。それでね、葉酸サプリメントをオススメされてね、飲むようにしたら、すっごくよくなったんよ」
祖母を安心させようと放ったこの一言が、祖母を不安の谷に叩き落とした。
祖母「サササ、サプリメント…!??」
祖母の震える声から動揺が伝わってくる。
やっちまったーと思った時にはもう遅かった。
祖母「◯◯ちゃん。体は楽になるかもしれん。楽になるんかもしれんけどね、でもお薬はいけんよ。赤ちゃんに悪い影響与えてしまうけんね。ほどほどにせんといけん。ばあちゃん心配じゃ」
ばあちゃん…葉酸のサプリメント摂取は厚生労働省も推奨してるんだよ…!!!
話がややこしくなりそうだったので、
私「うん、そうやね、やめとくわ」
と返しておいた。
とんでもなく訝しんでいた祖母。
それはそれはとんでもなく訝しんでいた。
ところで、「イブカしむ」を調べてみたら「不審に思う」って出てきたけど、そんじょそこらの甘っちょろい不審さではなかったからね。
まままま、孫が変なもんそそのかされてるー!!!
それくらいの動揺だった。
おばあちゃん、ごめんね。
でも葉酸サプリは飲み続けるよ!