こんにちは。
低学年向け中学受験準備講座「とまと塾」をオンラインでやっている「とまと」と申します。
今日は新しい生徒さんの記録を。
とまと塾初めての、小学1年生の生徒さんでした!
もくじ
- 基本的にとまと塾では、最速で「小2夏〜」授業を受けることができます
- 保護者さまのご感想
- 小学1年生に「小2夏」の授業をやってみて
- 授業の様子
- 生徒さんの長所と私の野望
- おまけ:初めての授業二本立てDAYでした
- おわりに
基本的にとまと塾では、最速で「小2夏〜」授業を受けることができます
顔合わせであれば、小学1年生の生徒さんとお話をする機会はこれまでにもありました。
けれどそれは、あくまでも次年度の夏の授業に向けてのもの。
小学2年生の夏に受ける授業のための、少し早めの顔合わせとして、でした。
しかし今回は、「今まさに小学1年生の生徒さん」に対して、とまと塾の「授業」を行ったのです。
現在とまと塾で受けることのできる最も低年齢の授業は、「小2夏〜」と設定している、以下の3つです。
(授業の申し込みフォームより)
ところが今回は、「小学1年生の冬」に「小2夏〜」と設定している「昆虫と節足動物」の回を実施しました。
実は過去にも「小2夏よりも早い段階で授業を受けることはできないだろうか?」という質問を何度かいただいたことがあるんです。
ただ、それらに関してはすべて、「特別な理由がない限り、小2夏を待った方が望ましい」と回答してきました。
とまと塾の授業は「体験」を売りにしているところもあって、小学校のような受け身な授業は少ないんですよね。
「生徒さん自らが考え、予想し、発言する」
「こちらの指示通り、口や体を動かしてみる」
これらが出来て初めて、授業が成り立つものになっています。
小学1年生であれば、「授業を聞く」ということ自体にまだあまり慣れていないでしょうし、そもそも学校で受けている授業も、小学1年生仕様のかなりゆったりとしたものだと思うのです。
小4に比べれば量をかなり絞っているとはいえ、とまと塾の授業はボリューミー。
小学1年生では、対応するだけでいっぱいいっぱいになってしまう可能性があります。
知識を吸収するまでの余裕が、ないかもしれない。
今回は、「中学受験を予定していない」生徒さんで、かつ、保護者さまが「今すぐに授業を受けさせたい」と強く希望されていることから、特別に授業を行いました。
というのも、「今すぐに受けさせたい」と希望されている理由が、もうほんと、なるほど〜!と深く納得できるものだったんですよね。
「大好きだったカマキリ先生の番組がなくなって息子が寂しそうだから、昆虫の授業を受けさせてあげたい」
カマキリ先生…!!!!
これはもう、超急ぎの案件ですよね。
カマキリ先生不在に悲しんでるなら、数ヶ月後の夏なんて、待っていられないものね。
今回は、「体験を通して中学受験知識を体に馴染ませていく」ことよりも、「カマキリ先生のいない悲しみを払拭できるような、心踊る昆虫のお話をする」ことを目的に、授業を行いました。
保護者さまのご感想
さて、実は今回も、ありがたいことにご感想をいただきました。
私の、「授業後、お子さんは何かおっしゃっていましたか?ブログに載せてもOKな文章を、数行だけでもいただけるととても喜びます」という厚かましい質問に、丁寧に答えてくださいました。
本当に本当にありがとうございます!!!
以下、引用いたします。
授業後、息子に、授業は楽しかったか聞くと、心の底から楽しかったという気持ちが涌き出た、というような笑顔でうなずきました。
あんな笑顔いつぶりだろうというくらい、とっておきのいい表情をしていました。
夫も、授業中の息子は、いい表情をしていたと思ったそうです。
私は、とまとさんの話を聞いて、自分から図鑑に線引きしている息子の姿に驚きました。
自分が楽しいと思うことに対して、とても前向きな姿を見せた息子に、今後の勉強方法を再確認できました。
また、最後のカブトムシの問題を正解して、とまとさんに褒められたときの息子は本当に嬉しそうでした。
あのくらい心から褒めてあげたほうがいい、ということを忘れていました。
思い出させていただいてありがとうございます。
授業内容もですが、子どもの褒め方、気づいていなかった子どもの長所を教えてもらえたことから、受講をお願いして本当によかったと思っています。
今後も定期的に受講したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
楽しかったそうです!!!!
よかった〜!!!!!
カマキリ先生にはなれなくても、「なんだかハイテンションで昆虫について話をしてくる人」くらいにはなれたのかなと思います。
よかったよかった。
小学1年生に「小2夏」の授業をやってみて
やっぱり、少し早いかな、というのが正直な感想です。
保護者さまには、事前に、「指定のページを図鑑で開くとき、困っている様子があったら手を貸してあげてほしい」「指示の意図がわからない様子があれば、都度サポートをしてほしい」「宿題は小2夏までで習う漢字を使って作っているから、読めないところがあれば教えてあげてほしい」ということをお伝えした上で、今回授業を行いました。
そして授業後、色々授業の感想をお伝えした上で、以下の内容もご報告しました。
最後に、今回小2夏用の授業を受けていただいての結果なんですが、予定していた昆虫クイズは1問削り、節足動物の説明は半分ほど省略しました。
時間配分は、昆虫クイズにその大部分を割き、節足動物の説明は予定の3分の1以下にしました。授業の様子を見て、ハイスピードなやりとりは難しいと判断したこと、⚪︎⚪︎くんが1番楽しいと感じてくれている昆虫クイズに大部分を割くべきだと判断したことから、そのような変更をしました。
中学受験を見据えた受講なら、もっと節足動物にも時間を割くべきなのですが、⚪︎⚪︎くんはカマキリ先生の代わりを探していたとのことなので、こういう判断をしたというのもあります。
「とまと塾の授業を100%受けきりたい」「中学受験塾に入る前の下準備として活用したい」という動機であれば、やはりオススメの時期までお待ちいただくのがいいかなと思います。
詳しい授業の様子はこれから書いていきますが、やはり小学1年生だと、「とまと塾の授業を受ける」という点では、少し早いのかもしれません。
「今すぐにどうしても受講したい理由がある!」「内容が20%カットされても構わないから、すぐにでも受けたい!」いうことであれば、一度公式LINEアカウントのほうへご相談ください。
授業の様子
昆虫体操はパス
昆虫回では、序盤に、「昆虫のからだは、頭、胸、腹の3つに分かれている」ということを、自分の体を使って馴染ませていきます。
自分の頭や胸、腹を、私と一緒に声に出しながら触っていくことで、基本情報を素早く体にインプットさせます。
その後、その知識を使って、たくさんの昆虫の体を細かく見ていくのです。
ただ今回は、その時点でちょっと雲行きが怪しくなりました。
恥ずかしがり屋さんだから出来なかったのか、「なぜそんなことをする必要が…?」という素朴な疑問から単純にやりたくなかったのか。笑
理由はわかりませんが、この体操はやらず、立ち上がってお母さんの後ろに隠れてしまったのです。
けれどもともと、
じっと座っていることが苦手です。
学校では、頑張って座っているようですが、最近、「幼稚園は楽しかった。算数、国語はずっと座っていないといけないから好きじゃない」と話していました。
という情報をいただいていたので、
「体操は好きじゃなかったかな?ふんふん、では次に行ってみよう!」とあまり気にせず早々に昆虫クイズへ。
座っているのが苦手、と聞いていたけど、今のところとてもよく頑張ってくれてるな〜というのが、ここまでの印象でした。
こっちを見たり見なかったりするけど、苦手な「じっと座って話を聞く」を自分なりに頑張ろう頑張ろうとしてくれているのが伝わってきていたので、シンプルに、えらいなあ、と思っていました。
しかーし!!!!
ここから、生徒さんの様子がガラリと変わったのです。
図鑑を使い出してから顔つきがガラリと変わる
図鑑を使ってさまざまな昆虫を一緒に確認し、実際にそれぞれの昆虫を「頭・胸・腹」に区切ってみるというのが、私がこの授業で重きを置いている「昆虫クイズ」です。
中学受験では記述問題としても当たり前に出題されるこの「昆虫の特徴」を、各昆虫ひとつひとつについて写真を眺めながらじっくりと考えてもらうことで、「文字としての知識」から「体験を通して理解した知識」へと変えてもらうことが目的。
で、今回の生徒さん、このクイズを始めるために図鑑を手に取って昆虫の写真を眺めた瞬間、顔つきが別人のように変わったんです…!!!
先ほどまではふわふわとした笑顔のかわいい癒し系の雰囲気を纏っていた生徒さんが、まるで受験直前の小学6年生のような、キリリ!とした表情に変わったのです。
ここまで変わるか!?というくらいの、別人っぷりでした。
正直、小学1年生でこんな顔出来る子いるんだな!?と驚かされまして。
こちらを見たり見なかったりしていた授業態度も一変。
じーっと、鋭い眼差しでこちらを凝視するようになりました。
ここで、
「そうか、そうか!君が求めていたのはこれなのか!よっしゃ任せろ、とびきり楽しい、"考える"昆虫の授業、やったるぞ!!!!!」
と、私の教師魂に火がつきました。笑
個別授業の強みを遺憾なく発揮
これまでは、「鉛筆で図鑑の写真に線を引き、頭・胸・腹に区切ってみる」という方法で、生徒さんに取り組んでもらっていました。
しかし、今回はこれが出来なかった。
「鉛筆で線を引く」という作業は、あまり好ましくなかったようなんです。
(授業後に保護者さまから「線を引いていた」と教えていただいたのですが、さっと書いて、さっと次に移る、という早いペースでの取り組みは難しそうな様子でした)
「先生がホワイトボードに描いたイラストに手をかざして少しずつ動かしていくから、"頭はここまででストップだ!"と思ったら、"ストップ!"って、言ってくれるかな?」
これも、これまでの生徒さんにやってきたやり方。
生徒さんの出した「答え」を確認して、正解・不正解を伝えていきます。
ところがこれも、今回はできませんでした。
「ストップ」と言うのは難しいようで。
同様に、それまでに授業内で行ったこちらからの問いかけも、基本答えず、な状態でした。
ただね、私もただの教師ではないですので。
生徒さんの顔つきを見て、「やる気があるかないか」なんて一発でわかるわけです。
その時の生徒さんの顔は、どう考えてもやる気200%な顔、だったのです!!!!
それから、私、気づいておりました。
私の問いかけに対して、言葉では答えられずとも、頭の中ではしっかりと考えてくれているであろうと断言できる顔。
「鉛筆で線を引く」は出来なかったけど、手を動かして質問に対してしっかり答えようとしてくれていたこと。
この子のやる気と積極性は十二分にアリ!!!!
あとは授業のやり方をこの子仕様に私が変えてしまえばいいだけ!!!!
で、瞬時に高速で考えた結果、「生徒さんにやってもらうのは、ストップ!というところで、手を挙げてもらうことだけ」にしました。
私がホワイトボードのイラストに手をかざし、少しずつ手を移動させ、「あたま、あたま、あたま、あたま、あたま…」と狂ったように頭を連呼する。
イラストから手がズレないように気を配りつつ、画面の生徒さんの様子をチェックする。
手を挙げた瞬間が、生徒さんが「この昆虫の頭は、ここまで!」と判断したところ。
そういうやり方で、進めていきました。
結果、存分に楽しんでもらえたと思います。
こうやって「個に即座に対応できる」のが個別の強みですね。
「ストップ」と声に出すことが、この授業の目的じゃない。
本質ではないところなら、いくらでも、その生徒さんに合わせて変えてしまえばいい。
やり方を変えて以降、生徒さんはますます授業にのめり込んでくれました。
そして圧倒的理解度で全ての問題を薙ぎ払ってくれました。笑
あれ!?最後のカブトムシの問題、小6でも結構間違える子が多い難問なんだけど!?
生徒さんの長所と私の野望
以下、授業後に保護者さまにお送りした内容の一部です。
それから、授業内でもお伝えしましたが、⚪︎⚪︎くんは与えられた情報を整理して消化するのがとても得意なお子さんです。
新しい与えられた知識をあれだけすぐに我が物として使いこなすセンスは、本当に素晴らしいと思いました。
頭を使ったゲームやクイズなんかにハマりそうなタイプかなと思います。ただ一方で、体を動かしたり、「それ、いる?」なものはあまり好きそうではなかったですね!笑
好きなものとそうでもないものがハッキリしていたので、⚪︎⚪︎くん仕様の授業を組み立てやすかったです。
自分が興味のある内容についての集中力が本当に素晴らしかったです。
集中力というか、もはやあれは、没入力ですかね。
とっても入り込んだ時って、人間、睨みつけるような表情になりませんか?
笑顔とかなくなって、ただそれだけを考えている…そんな表情に。
私はそれがひどすぎて、高校時代の塾の先生(若い女性の先生)に、
「とまとさんは毎回すごい気迫で睨みつけるような顔をして授業を受けていたから、ちょっと怖かった。この子に有意義だと思ってもらえる授業をしなきゃって、思ったよ」なんて卒業後に言わせたことがあるんですけど。笑
当時は、「まじかよ先生、ほんとごめん。でも、授業の全部を聞く、当時はそれだけしか考えてなかったんよな〜喋ってる人が自分の態度を見てどう感じるかとか、微塵も考えたことなかったな〜笑」って笑い話にしてたんですけどね、今回私、これを逆の立場で経験させてもらいましたね。
いや、たまらんです!!!
世界に没入した顔!!!
頭フル回転で考えている顔!!!
「そうだろう、そうだろう!考えるって、楽しいだろう!たまらんだろう、特別な時間だろう!!!私がもっともっと、楽しく、心揺さぶられる時間にしていくからね!!!もっと、もっとだ!!!!!!」
…って、とってもテンション上がっちゃいました。
いやだって、「学校の授業が楽しくない」「じっと座って話を聞くのが辛い」そう聞いていた小学1年生の子が、こんな顔を見せてくれたら!!!!!
その時出来うる全力のさらにその上を、提供したくなっちゃいますよね!!!!!
「私には、野望があります。勉強なんて面白くない、そう思ってる子たちの世界を、変えたいんです」
— とまと@まいにちきろくノート (@atamani_futaba) 2023年2月20日
そう大真面目に言い放って、最終面接で人事部長を「う、うん…?」と困らせたのが私です。笑
でもその思いは今も変わらない!
やり方や学び方を変えるだけで、勉強はこんなにも楽しくなるんだよー!
そうそう、私はもともとこういう野望を持って、塾の世界に飛び込んだわけですよ。
今回の授業では、この野望が少しは実現できたんじゃないかなーと思います。
おまけ:初めての授業二本立てDAYでした
ちなみにこの日、2023年3月18日は、初めてとまと塾の授業を日に連続して2回実施した日でした。
#とまと塾
— とまと@まいにちきろくノート (@atamani_futaba) 2023年3月4日
16:30〜17:10
対象:小2女子
単元:昆虫の冬越し
3人目の生徒さんの2回目が終わりました!
初回の星座とはうってかわって、今回は情報を整理して自分で予想する授業。
慣れない授業構成だったと思うのですが、とってもよく頑張ってくれました!
#とまと塾
— とまと@まいにちきろくノート (@atamani_futaba) 2023年3月4日
17:30〜18:10
対象:小1男子(初回)
単元:昆虫と節足動物
カマキリ先生の番組が終わってしまって悲しんでいる、という小1の男の子。とても恥ずかしがり屋さんで声を出しての返答が難しい状況でしたが、彼に合った授業に即座に変更し、対応しました。集中した顔が見られて本当によかった!
授業と授業の間隔を20分あけているので、特に問題なくスムーズに行うことができました。
これからとまと塾は、基本、土曜日の
- 16:30〜17:10
- 17:30〜18:10
の2枠で授業を実施していこうと思います。
どうしても予定が合わない場合は、別の曜日・時間帯を検討しますので、そちらも公式LINEアカウント(https://lin.ee/vJYtP9v)のほうへお問い合わせください。
ちなみに今週はなんと授業3本立て!
しかも内1回は、新小3の春授業が待ち受けています。
最近更新が途絶えていたのは、この新しい授業のプリント作成と授業準備に追われていたから。
1つは、塾では細かくやらないけれど、事前に知っておくのと知らないのとでは塾の授業を受けた時に大きな差として現れてしまうところ。
もう1つは、塾でもやるけど、「はい、家で覚えて来てね〜」で流されるから、生徒の98%が苦手意識を持つ単元。
受験塾の限られた時間の中じゃ、細かい植物ひとつひとつを一緒に確認するなんて、なかなかできませんからね。
生徒さんたちの力になれるよう、全力で考えて全力で準備したいと思いますー!!!
おわりに
ちなみに今、【小2夏】よりも早く受けられる授業も準備中です。
もともといつか授業として準備したいなと思っていた「セキツイ動物」の単元を、【小2の5月末〜6月】にも受けられるよう、作成しようかと思いまして(宿題の漢字をひらがな多めにするだけ。笑)
セキツイ動物の単元なら、星座同様、生徒さんの作業は少なくできるはずなので、小2夏より前の段階でも受けやすいものになるかな、と。
セキツイ動物の単元って、意外と苦手なまま放置する子が多いんですよね。
彼ら、カメのことを両生類だと思ってますからね。
ペンギンは哺乳類だと思ってるし、コウモリは鳥だと思ってるし、イルカは魚だと思ってるし、ウナギは地球外生命体だと思ってる。
これは学年問わず、お子さんの苦手なところであればぜひ受けてみてほしいなと思っている単元です。
まあ、新小3春の授業2つが整わないことには準備に移れませんけどね!!!!
息子の幼稚園の入園準備も迫ってるしね!!!
カテキョ先の生徒さんは高校生になるしね!!!!
なかなか忙しい毎日です。
新しい授業の準備ができましたら、また改めてアナウンスしますので、興味のある方は公式LINEアカウントまで!
それでは、8000字近い超長文をお読みいただき、ありがとうございました〜!!!