まいにちきろくノート

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気になったことをきろくしていきます。

【とまと塾】中学受験を控えた受験生2人の現況と、2人を見ていて感じたあれこれ。受験生、燃えてますよ〜!

こんにちは。

理科の中学受験準備講座・オンライン個別指導の「とまと塾」をやっている講師の「とまと」と申します。

今日は小6受験生2人の様子と、2人を見ていて感じたあれこれを。

※とんでもなく長いので、お時間に余裕があるときにお読みください。

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もくじ

 

小6受験生の今

開講3年目の今年、小6受験生を2人受け持つことになりました。

 

1人目は、小6男子。

とまと塾では、受験理科の授業を受けています。

tmt-krk.hatenablog.com

 

2人目は、小6女子。

とまと塾では、受験算数の授業を受けています。

tmt-krk.hatenablog.com

 

今日はこの2人のようすをまとめていきます。

 

受験理科:生徒さんの爆速暗記が止まらない

相談会で伺った理科の偏差値は、43。

基礎の暗記もあやふやなところが多数あるだろうな、と考え、初回提案したのは「模試の復習型」の授業。

模試を受けたあと、生徒さんが間違った問題を取り上げて、そこを固めていくような授業でした。

しかし、初回やってみたところ、思った以上に基礎の穴が大きいことが発覚。

「模試の復習」というかたちで授業を進めるのではなく、「まるっと単元ごとに正確な知識を覚えていく」授業に切り替えました。

これまで塾の授業を受け続けて偏差値40前半ということは、このまま受け続けていても上がってくる見込みはありません。

ということで、塾の授業は「復習の場」として活用することに決めました。

授業の流れは、こうです。

  1. 数日後に行われる塾の授業で宿題になるところを事前に解き、丸付けし、写真を撮って、問題・解答データとともに公式LINEに送信する
  2. とまと塾にて、今現在抜けている部分を補い、一緒に覚えていく授業を受ける
  3. 授業後、授業で書いたノートを自分でもう一度再現し、指定された箇所の問題(塾の宿題用テキスト)を解く
  4. 塾の授業日、ノートの再現をもう一度行ってから、塾に行く

 

このやり方を採用した回の実際の写真がコチラ。

事前に解いていただいたもの↓

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お母さまが「全然出来てないんですけど、大丈夫ですか!?」と驚くほどの、ポコポコ具合でした。笑

ここから、授業では「入試に出やすい箇所」を優先的に説明&一緒に暗記!

「ペプトンはいったん捨てろ!!!」なんて暴言も飛び出しつつ (生徒さんは爆笑)、出やすいところをとにかく一緒に押さえていきました。

 

授業で生徒さんに書いてもらったノート↓
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でんぷんの「ぷ」とブドウ糖の「ブ」に丸がついているのは、生徒さんが「でんぷんはブドウ糖に分解される」というのを覚えにくそうにしていたから。

「よしよし、ここは覚えにくいね?じゃあ、こうだー!!!」と言いながら丸をつけていきました。

生徒さんの苦手ドンピシャに、生徒さんに合わせたテンションと話術で生徒さんに適した覚え方を提供する。

これぞ、個別指導の醍醐味、そして私の特技が輝く瞬間でもあります。

 

授業後の解き直し↓
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「アミラーゼ」以外、完璧に覚えきったことがわかります!!

※大問2のほとんどは出題率が低いものだったので、授業では解説しておらず、また宿題にもしていません。

 

塾の宿題の中から、実際に入試に出やすい部分を抽出し、授業で解説。

身近なものを例に挙げて具体的に説明し、一緒に声を出して覚え、数分おきに暗記チェックを行う。

そのやり方で、なんと彼は「翌週まで記憶を完璧に維持」することに成功したのでした。

第2回目も人体の回だったので、肝門脈の説明をする際、いくつか前回の内容を確認してみたのですが、

「でんぷんはブドウ糖に分解されたあと、小腸の柔毛の中にある毛細血管の中に吸収される。肝臓はブドウ糖をグリコーゲンに変えて貯めている」

そんな内容をいくつ聞いても、バンバン即答してくれたのです。

感動以外の言葉が見つかりませんでした。

 

彼、人体1回目の授業では、頭を使いすぎてフラッフラしていたんですよ。笑

「チョコだ!お母さんにチョコをもらって、今すぐ食べて!ブドウ糖を吸収して!!!」

なんて言ったりする一幕もありました(そして実際に食べてもらった)

 

もうめっちゃくちゃフラフラしていたんですよね…笑

でもこの定着度を見れば納得です。

普段よりも何倍もフル回転で頭を使ってくれていたのでしょう。

記憶の持ちと正確さは、あっぱれとしか言いようがありません。

 

当塾はもう10~2月まで全て満席(9:00~17:10まで)で、2月になれば彼の受験は終わるのですが、今後も授業を受けたいと言ってくれているそうです。

「受験が終わったあとも、とまと塾の授業受けたい?何を教わりたい?苦手な国語とか?」とお母さまが聞いてくださったところ、彼の返答は

「国語もいいなあ、理科ももっと教えてもらいたいし、算数でも、てか全部教えてもらいたい!…あと何回あるの?」というものだったそうです。

 

「この人の話を聞いていたら、確実に自分に得がある」

「この人の授業を受けていたら、自分はめちゃくちゃ賢くなれる」

そう信じて、とにかく全身全霊で授業を受けてくれている…そんな様子でした。

 

2回目に行った浮力の回では、「浮力…?重力みたいな…下に落ちる…?」と真逆な内容をつぶやいて生徒さんでしたが、授業の中で完全にマスターし、塾の授業では「めっちゃ分かる分かるー!」と楽めたようです(実際の本人のコメントです。笑)

 

生徒さん、爆速暗記が止まりません。

えげつないスピードで巻き返しにかかっています。

この調子で勉強全体を楽しんでいこうね!!!

 

家庭教師をプラスする際に気を付けたいこと

私自身、大手の集団塾で授業していた際、生徒が家庭教師をつけていることがありました。

で、それを見ていて「家庭教師をプラスするなら絶対に気をつけたいこと」として感じていたのが、

「子どもが一人きりで問題を解いて、本当に正解できるのか?を必ず確認してほしい」

ということ。

 

というのも、その生徒は「家庭教師の先生と一緒に」塾の宿題をして、オール丸の状態で宿題を提出していたんですよね。

家庭教師の先生いわく、「ぼくと一緒に解けば、正解できるんです!力は必ずついています!」だそうで。

辛辣な同僚の先生が、「君は受験日に生徒の真横について一緒に試験を受けるのか?と聞いてやりたいね」とおっしゃっていました。

私も同感です。

 

横でああだこうだサポートされた状態で解けた問題なんて、何の意味もありません。

基本的に塾の宿題は、最終的には必ず子が一人で取り組むべきです。

でないと、本当に解く力が身についたのかが判断できません。

 

もし中学受験塾にプラスして家庭教師をお考えであれば、お気をつけくださいね。

 

受験算数:生徒さんのニンマリ顔が止まらない

受験算数は、外部に補強授業を依頼するのなら、理科以上に気をつけていく必要があります。

なぜなら、中学受験算数は、高校受験数学と違って「教師によって解法に差がありすぎる」からです。

 

有名な「つるかめ算」でさえも、面積図を使って解く先生もいれば、一切面積図を使わずに答えを導く先生もいます。

算数が苦手な生徒にとっては、両者の解説は全く異なる問題のように感じられることでしょう。

 

ということで、算数に関して「家庭教師を雇う」場合、通っている塾の先生の解説方針に沿ったもので解説してもらう必要があります。

 

しかし、今回は「塾の解説方針に沿った説明」は採用しないことに決めました。

理由は3つ。

現在すでに担当の先生の解説が全く分からず、現状、解説板書をただ書き写すだけになってしまっているから。

そして、その担当の先生の解説がわかりにくいため、別の算数の先生にお願いして、異なる解法を質問対応で教えてもらっているから。

最後に、受験日まで残り4か月しかないから。

 

既に別の先生に質問していて、別の解法を教えてもらっているのであれば、私が解法をそろえる意味はあまりないのかなと感じました。

主軸が存在しない状態なので、それなら私がその主軸になってしまえばいいかなと。

質問対応の先生は優しく、わかりやすい説明をしてくれるとのことなのですが、やはり人気な先生で、質問できる回数が限られてしまうそうで。

それなら、メインを私に置き換えよう、そう考えました。

 

授業の流れは以下のとおりです。

  1. 塾の授業日までに、授業で扱うであろう問題と宿題になるであろう問題を一通り解き、問題・解答データとともに送信する。
  2. 塾の授業日の午前中に、とまと塾で授業を受ける
  3. 授業後、すぐに「授業で指示されたとおりの」解き直しをする
  4. 午後から塾の授業に出る

塾の授業は、上の生徒さん同様、「復習の場」として使うことに決めました。

とまと塾の授業で1回、授業後に宿題で1回、塾の授業で1回、塾の宿題で1回。

同じ日に、同じ問題を計4回解くことになります。

 

こちらの生徒さんは算数の問題を「この問題はこう解く」で切り抜けてこられた生徒さんでした。

とても真面目で、一生懸命に、「この問題はこの数字をこの数字で割る」なんて暗記しているのです。

でも、自分が立てた式の意味を理解していないと、少し応用されただけで全く歯が立たなくなってしまいます。

 

なので、かつて私が中学受験算数を指導していたときと同様に、「考え方まで体にしみこませる問題の解き方」を採用しました。

問題を見て、式だけをポンポンいくつか書いてハイ終わり、ではなくて、「この問題はどう考える?どうやって式を立てる?」というところまで指導し、宿題でも再現してもらいます。

そうすることで、「問題の解き方を説明できる」ところまで持っていく。

 

それから、こちらの生徒さんの大きな特徴として、「問題用紙がまっさらキレイ」というものがありました。

グラフに一切書き込みをせず、式だけをいくつか書いて、戦おうとするんです。

なんというセルフハードモード…!!!

 

授業では、「こんなメモやこんな書き込みをすると、問題が途端にめっちゃくちゃ簡単になるよ、ほらやってごらん?」なんて指導も同時に行っています。

こういうところって、あまり表に出てこないスキルですよね。

でも、ケアレスミスを減らしたり、応用・発展問題でもスラスラ解けるようにするには、確実に必要な技術。

塾で指導されないなら、私が片っ端から授けます。

京大国語で古文コテンパンなのに偏差値60オーバーをとっていたのは、文章構造を整理しながら文章を読み解いていたからです。

ありがとう京大、理系にも二次試験で現代文を大問2つも出してくれてありがとう…!!!

 

さて、話が少し逸れましたが。

 

先日、こちらの生徒さんに、平日3コマ授業しました。

内容は、速さ。

比を使った旅人算や通過算などをモリモリ授業しました。

50×3コマ、プラス20分延長。

 

1コマ目↓

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2コマ目↓

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お昼休憩にテンション上がってつぶやいたポスト↓

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3コマ目↓

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2コマ目、3コマ目と授業を続けていく中で、生徒さんがニヤ〜と笑う場面が何度もありました。

「笑いが堪えきれない…!」といったようすで、思わず、ニヤ〜としてしまった、そんな感じ。

彼女がニンマリしていたのは、決まって、問題文を読み込み、一緒に線分図を作り上げた後でした。

「さっきからめっちゃ笑ってくれてるってことはさ、もしかして、気づいた?問題文を見たときは、なんだか難しそうだなーと思っても、線分図をまとめた後は、あら不思議。どれこれも、同じような解き方をするって、気づくよね。あと一歩必要な問題だって、その"あと一歩"を出すために必要な考え方は基本どれも一緒。つまり、もう、だいたい全部解けるでしょ?」

 

「これまで塾の授業を受けていて、"なんで急にその解き方が思い浮かんだんだよ!わけわからん!"って思うこと、何度もあったでしょ?それは先生の説明不足なだけで、全てに理由があるんだよ。その、色んな問題に広く使える考え方の武器を、私はこれから〇〇ちゃんにどんどん授けていくからね。いっぱい問題、解けるようになっちゃうおう!」

 

全てに、首がもげるのでは?というくらい、ブンブンブンブン頷いてくれる生徒さん。

 

「算数、た〜のし〜!!!ね、これが算数の楽しさだよ!!!算数、楽しいね!!!」

そう言って笑いながら授業をしていたら、3コマあっという間に過ぎ去りました。

 

受験日ギリギリまで、成績を上げ続けたいと思います!!!!

 

中学受験算数の謎が今解けたかもしれない

中学受験はエンジョイ勢として経験し、どちらかと言うと、というか、どう考えてもむしろ高校受験ガチ勢かつ大学受験ガチ勢な私。

大学4回生のときに受けた内定者研修にて、分かりやすい説明を小学部部長の前でしてしまったがゆえに異例の「新卒から小学部配属」となった私ですが、ずっと謎に感じていた部分がありました。

「なんで中学受験算数って、少ない式と少ない解説でドヤるの?」

 

たぶん私が入社した会社の小学部部長が、ただただそういうタイプだっただけなのだと思いますが、いやいやでも、算数科トップ(直属上司)も同じ考え方だったしそれがスタンダードなのかも?とも思うのですが…

 

研修会にて、小学部部長は、中学受験算数の問題(旅人算の何かだった)を全員に解かせました。

中学受験を経験していない内定者たちは「???」となる中、私は線分図を使って答えを出しました。

私自身も中学受験はエンジョイ勢だったため、旅人算、ましてや比を用いた旅人算など解いた覚えは一切なく、当時は線分図で整理して整理して答えを捻り出しました。

正解出来た人のうち3人が選ばれて、全員の前で模擬授業。

これが分かりやすすぎたため(自分で言う)、ゆくゆく私を高校部に行かせたかった人事部と、小学生ウケが良すぎるからなんとかして小学部で囲い込みたい小学部とでとんでもないバトルが勃発した(入社後、人事部長に教えていただいた)わけですが…まあそれは一旦置いておいて。

 

このあと、小学部部長が、「中学受験算数の正しい解説はこれだ!!!!」と、めっちゃドヤった解説をしてくださったのです。

「さっきとまとさんはこんな解説をしたけど、オレならこんなに板書も少なく、こんなに手短に答えが出せる!ババババアアアン!!!」と。

えっ、わかりにくっ。

私の感想はそれでした。

 

その後の休憩タイムにて。

「部長の説明、わけわからんかったな」

「とまちゃんの説明、ものすごくわかりやすかった」

「部長、なんであんなにわかりにくい説明でドヤってたんやろな」

「私、中学受験の問題今まで見たことなかったけど、とまちゃんの説明で、あの問題の解き方わかったよ!」

それが、同期たちの声でした。

 

この件は本当に謎で、「なぜそんな分かりにくい説明を…?中学受験ガチ勢の小学生なら、今のでわかるのか…?ほんとに…?」と、私のみならず同期全体で「???」となっていました。

中学受験経験者の同期たちは、「ああいうの、なんかやった気がする」とだけ。

 

で、色々自分自身も経験し、実際に中学受験塾に通っているお子さんやその保護者さまからお話を聞いた今だから思うのは、

解法の道筋を論理立てて最初から最後まで説明できる、もしくは「する」算数教師って、意外と多くなかったりするの…?

ということ。

 

あと、

どんなメモを残すよう指示を出せば生徒の情報処理能力を高めていけるかって、意外とわからないものなの…?

ということも。

 

なんだか、

「この問題の解き方はこれだバアアアン!この問題を見てこの解き方が思い浮かばないやつは知らん!俺の授業について来られないやつは置いていく!!!」

みたいな授業する人、結構多くない?

 

それだと、もともと頭の中で複雑かつ正確な情報処理のできる限られた生徒しか、結局高みに連れていけなくない?

それって塾講師の存在意義がなくない?

結局、生徒のポテンシャルに依存してるんだから。

「この賢い生徒たちは、オレの素晴らしい授業によって鍛えられた!どや!」ってしているけど、その実、結局伸びるかどうか、ついていけるかどうかはほぼその生徒の潜在的能力に委ねられてる。

 

どうせドヤるんだったら、

「この問題は、なぜこの解き方になるのか?問題文やグラフのどこを見れば、この解き方をすると気づけるのか?注目すべき箇所はここだバアアアアン!!!そしてほぼ全ての問題に共通する"ゴールへの道筋の立て方"はこれだバアアアン!!!」

ってやらないと、

「問題文の読み取り方」や「論理的思考の組み立て方」が全く生徒に伝わらなくて、結局その講師がやったのは「受験でよく出てくる問題の紹介」に留まってしまうのでは。

 

以前から、ものすごーく、不思議でした。

なぜ、道筋を説明しないんだろう?

なぜ、「この問題はこの解き方!」みたいな、暗記暗記暗記!あとポテンシャル!みたいなゴリ押し方をするんだろう。

 

最近、ちょっと気づきました。

これたぶん、講師自身が、そもそも論理的な道筋を立てられないんだな。

講師自身が、それぞれの問題のパターン暗記に終始してしまっている。

そうして自分ができるようになったから、生徒にも同じやり方を強いる。

理科で、「ハイここ、よく出るよー、来週までに覚えておいてね」とか言う講師と一緒のやつだ!!!!!!

「ハイここ、次までに覚えておいてねー」っていう授業が嫌いだから、時間内で生徒と一緒に全て覚えきる授業をすべく、理科の専任講師の道を選んだというのに、実は算数にもこういう落とし穴があったのか!!!!

 

ガーン、ってなりました。

なんで道筋立てて考える練習をさせないんだ?

全ての問題に通じる力を身につけさせた方が、今後全てに応用できて明らかに得じゃないか。

しかも、個々の問題それぞれの解法を暗記させる!は百歩譲ってよしとしても、なぜ「この問題文を読んで、この解法を使おう!と思いつく理由」を説明しないのか?1番重要なの、そこじゃない?なんで????

と、これまでめっちゃくちゃ疑問だったんですけど、そうか、そこを講師自身がそもそも説明できないのかもしれない。

もしくは、そういった、「こういう文言があるから、こういう道筋を立てる」「こういうピースが揃ったから、こういうふうに体系立ててまとめていく」という考え方が必要な問題を、講師自身それまであまり経験したことがないのかもしれない。

 

…と、ここまで書いてきて、

いや、そんなことないよ!馬鹿にするなよ!!!

そう思われた方は、「授業を受けたクラスの生徒全員が、授業直後にその問題をほぼ必ず自分1人で再現することができる」ところまで持っていける講師なのだと思います。

 

表立って出てこない部分ですが、

「なぜこの解法を使うのか?どこに注目したら、この解法を使うと気づけるのか?」

「複雑な問題はどう情報処理したらいいのか?どんな印をつけたら、簡単になる?どんなまとめをしたら、簡単になる?」

こういうところを懇切丁寧に伝えて、かつ、その練習を生徒にさせて自分1人で再現できるところまで鍛えていかないと、応用問題で正解できるのは限られたポテンシャルの高い子供たちだけ、ってことになってしまいます。

あと、そんな勉強の仕方だと、シンプルに勉強が嫌いになってしまう。

 

中学受験未経験かつ大学受験ガチ勢の方へのわかりやすい例えとしては、高校数学の「場合の数」や「確率」がちょうどいいかなと思います。

「この問題は一列に並べるって言ってるから、Pを使うんだ!7P4なら、7×6×5×4って計算して…こっちは取り出すって言ってるからCで…」

こんなやり方で試験を突破しようとしている人で、「場合の数」や「確率」が得意な人なんて絶対いませんでしたよね。

Pって書くかCって書くかが大事なのではなくて、なぜそんな式になるのか?なぜそんな計算になるのか?ここを考えるのが大事。

でないと、ここから複雑化していったときに、全く対応できなくなってしまう。

仕組みがわかるから、「一列に並べる」ではなく「取り出す」ときに「なぜ割る必要があるのか?」がわかるから、応用にも対応できる。

だから、「場合の数」や「確率」を解くのが楽しくなる。

数学が好きになる。

 

算数も同じだと思うんですよね。

だけど、そういう授業がそんなに多いわけではないのであれば。

そういった、「算数を思考して楽しむ」授業を作っていくのもアリなのかなと思ってます。

というか、そういう授業を来年度、小4向けに作成予定です。

「この学年の算数を極める」ではなく、「理科の低学年向け中学受験準備講座」のように、「自ら思考して予想し、答えを導く」ことを楽しむ授業。

音声相談をいただく中で、最近作ることを決めました。

近いうち、小3生にも受けてもらえるよう、整えていくつもりです。

また実施したのち、ご報告しますね。

 

おわりに

めっちゃくちゃ長くなってしまいました。

ここまでお読みいただいた方、本当にありがとうございます。

 

現在、とまと塾では、在塾生&次年度入塾予定者に向けて、「次年度希望調査」を実施中です。

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ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

 

そして公式LINEですが、登録者が増えたことでひと月に送ることのできる全体メッセージ数に制限がかかり、今のところ10月分はもう送ることができません。

この記事の更新は11月に入ってからお知らせし、また今後は、多くて月に2回の全体メッセージ送信となります。

 

現在登録者は80人。

100人を超えたら月に2度さえ送れないので、こちらもzoom同様有料会員デビューとなる見込みです。

 

どんどん大きくなるとまと塾。

今後もできる限り丁寧かつ誠実に、対応していきたいです。

今後もよろしくお願いいたします!