まいにちきろくノート

まいにちきろくノート

気になったことをきろくしていきます。

おててちゃんとの出会い、そして別れ。号泣、号泣、大号泣でした。

こんにちは。  

2歳の息子とワイワイやってる「とまと」と申します。

涙、涙の別れでした。

 

もくじ

 

ポリエチ手袋でお風呂遊び

体験を通して得る気づきというのは、その後の人生でとても役に立つものだと思います。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」なんて言葉もありますが、なんだかんだでスッと頭に入ってくるのは経験から学んだことのような気がします。

そんなわけで私は息子とお風呂に入る時、結構色んなものを持ち込みます。

ある日はペットボトルを、またある日は計量カップを、またまたある日はビニール袋を。

たくさんの「おおっ!?なんだこれ!」を息子に提供すべく、あれはどうかな?これはどうかな?と、余裕がある日は考えちゃったりなんかしています。

 

今日は少し元気があったので、この手袋を持ち込んでみました↓

ポリエチ手袋 No.826 Mサイズ

ポリエチ手袋 No.826 Mサイズ

  • ショーワグローブ(Showaglove)
Amazon

息子が下痢をした時のために置いている、ポリエチレン製の薄手の手袋です。

 

一度空気を入れて湯船に浸けて見せた後は、息子の好きに触ってもらいます。

空気が入った時と、お湯が入った時の感触の違い。

どういう風に持てば、お湯を効率よく入れられるのか。

真剣な目で手袋を扱う息子を見ながら、「実際に触れてみる」って大事だよな〜としみじみ思いました。

百聞は一見にしかず。

机に座って聞くことが、一度でも体験したことであったなら。

吸収度合いは桁違いになると思うんですよね。

 

なんて、うっかり中学受験塾に勤めてた時を懐かしみ始めてしまいましたが、違うんですよ。

今日ブログに書こうと思った内容は、ここからなんです。

私、対応を誤ってしまいました。

 

「おててちゃん」との出会い、そして別れ

湯船で思いっきり楽しんだ後は、洗い場に出て体を洗っていかねばなりません。

しかし息子は当然手袋に夢中。

そこで私は、手袋の中にお湯をしこたま注ぎ入れ、先のところをぎゅっと縛り上げました。

こうすれば、洗い場に出ても手袋と遊べるぞ!

よかったね!

 

けれども息子、湯船では「お湯の中に手袋を入れて、手袋がどこにいったか探し当てようゲーム(ポリエチ素材がいい感じに水中で見えにくくなってくれる)」を長いこと私と楽しんでいたので、

「この手袋は湯船に入れてこそ!」と言わんばかりに、前屈みになって手袋を湯船に入れようとし始めたんです。

それは非常に危険だということで、手桶の中にお湯を入れ、「これが"おててちゃん"のおうちだよ。どうぞ!」と手渡しました。

"おててちゃん"、爆誕の瞬間です。

f:id:tmt_krk:20220108232758j:image

 

息子が手桶に手袋を入れたら、

「おててちゃん、おうちに帰れたね!よかったね!」

と言い、

息子が手桶に入った手袋を見つめていたら、

「おててちゃんがこっちを見てるね。こんにちは、しようね」

とペコリと頭を下げ(息子も下げる)、

息子が手袋を取り出したら、

「おっ、おててちゃん、お散歩かな?いってらっしゃーい!気をつけてね!」

なんて言ってました。

「おててちゃんは息子のお友達だね。仲良しで素敵だね!」

とも。

 

おててちゃんのおかげでご機嫌な息子とびっくりするほどスムーズなお風呂タイムを過ごせた私は、少し浮かれていたのかもしれません。

肝心のお別れタイムで、ミスを犯してしまいました。

 

「おててちゃんはお風呂の子だから、ここでバイバイしようね」

そう声をかけたら、とっても素直におててちゃんにバイバイをする息子。

とても落ち着いた様子だったので、これはスムーズにお別れができそうだぞ!と思い、

「おててちゃんをお風呂の中に返してあげようね」と、おててちゃんに穴をあけてお湯をピューっと出し始めると…

 

 

 

 

息子、大号泣!!!

大粒の涙をボロボロと流し、鼻水もダラダラの大・号・泣!!!!

 

お水がピューっと出て行く様子は、きっと息子も見ていて楽しいよね!締めくくりも学びがあっていいことだなあ、なんて思いながら穴を開けた私はびっくり。

しぼみゆく"おててちゃん"にバイバイをしながら、でもワンワンと大声を上げて泣く息子。

ご、ごめん…!!!!!

息子の中で、おててちゃんの存在がこれほどまでに大きくなってたとは、お母さん気づかなかったよ。

 

しぼんだ"おててちゃん"を握りしめ、浴槽を指さしたり、変わり果てた姿になった"おててちゃん"にバイバイしたりしつつも涙が止まらない息子。

「ごめんね、びっくりしたね、おててちゃんは元のお家に帰って行ったんだよ。また明日、お風呂で会えるからね。びっくりしたね、ごめんね」

私はもうひたすら息子に謝ることしかできず、「もうほんと、息子、ごめん…!!!」の思いでした。

「母なる海に、今こそ戻る時が来たのだよ…!」なんて、言ってる場合じゃなかった。

 

目も鼻も口もない、ただのお湯を入れた手袋。

でも、息子にとってはかけがえのないお友達になっていたのです。

おうちがあって、あいさつをして、お散歩したら、そりゃ大切なお友達になるよね。

お母さんの配慮が足りなかったよ、本当に申し訳ない。

 

洗い場から出た後も、リビングに戻った後も、思い出しては握りしめたおててちゃんを見て泣いてしまうので、しぼんだおててちゃんは洗面所の収納棚の1番高いところに置いてもらいました。

「また明日、一緒に遊ぼうね。おててちゃんと一緒にお風呂に入ろうね」

 

息子はつい先日2歳になったばかりで、今までイヤイヤ泣きも何度か見てきてはいるんですが、そんなの比にならないレベルの壮絶な泣きっぷりでした。

母、大失態でした。

 

おわりに

息子のお友達を思いやる気持ち(?)の強さに驚かされた一件でした。

バイバイはしていたから、お別れする気持ちはできてたんだろうけど、まさかお友達が目の前で消滅してしまうとは夢にも思っていなかったんだろうなあ。

いやほんと、申し訳ないことをした。

 

息子とした約束だから、明日は必ずおててちゃんを復活させて一緒にお風呂に入ろうと思うんですが、お別れをどんな感じにするかはちょっと悩みます。

水を抜かずに形を保ったまま、湯船に浮かせてお別れするのが正解かなあ。

 

息子の情緒面での成長が垣間見れた、貴重な経験でした。

あらためて、息子、すまんかった!!!