まいにちきろくノート

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気になったことをきろくしていきます。

10年ぶりの10月。いつかまた、みんなで、笑い合いたい。集団授業を懐かしむ、アドレナリンドバドバな私のお話。

こんにちは。

10年ぶりの10月が、始まりました。

 

もくじ

 

10年ぶりの10月

今日は、私にとって、10年ぶりの10月となりました。

何が10年ぶりかと申しますと、

塾で講師として働いていない10月が10年ぶり

でございます。

ええ、ええ、非常に気持ちが悪いです。

 

 

妊娠して、退職して。

今は週1で家庭教師をしています。

担当生徒はメキメキと成績を伸ばしており、春ごろには20〜30点しか取れなかった苦手科目も、今では90〜100点をバンバン取るようになりました。

個別のメリットを最大限生かし、最短で苦手を克服できるよう、常に全力を尽くしています。

 

土曜日の午前に仕事を済ませ、昼過ぎに帰宅。

そのあとは翌週の授業準備と、1週間の離乳食作り。

そうこうしてたら夜が来て、晩ご飯の準備。

そんな充実した日々を送っています。

 

 

個別、楽しいですよ。

その子が望むゴールに向かって、最適かつ最短のルートを作り上げ、実行してもらう。

教材もカリキュラムも、その子に1番適した物を、適したタイミングで使っていく。

 

ロールプレイングゲームっぽさがありますかね。

レベルが上がったら、やったー!

敵(模試や定期テスト)が倒せたら、やったー!

そんな感じ。

 

 

でも、でもねー!

集団授業ならではの面白さってのが忘れられないよね。

 

クラス全体をまとめ上げ、一つにしていくあの感じ。

おしゃべりする子は誰一人いない、秩序立ったあの空間。

 

全員の目が、こちらを向いている。

2年前は静かに座っていることさえ難しかったあの子が、えんぴつをぎゅっと握りしめ、しっかり顔を上げている。

「成績を、上げたい!」その思いが、子供たちからひしひしと伝わってくる。

そうか、そうか、上げたいか!

そのためにできること、先生なんでもやったらあ!

 

 

毎週の宿題を細かくチェックして、一人一人アドバイスメモを残してました。

 

〇〇君はこの計算問題が苦手みたいだね。

単純な問題はできるのに難しくなると途端に手が出せなくなるのは、このメモを書いていないから。

もったいない〜!

全ての問題で、このメモを残すようにしてごらん。

すぐに色んな問題が解けるようになるよ。

ちなみにこのメモを残していれば、今回の模試のこことこことここが出来ていたはずだから、合計〇〇点分が取れてたってことになるね。

そしたら偏差値が〇〇上がる!

クラス内順位がこれだけ上がったんだよ!

次が楽しみだね!

 

〇〇ちゃんはこの暗記がまだ不十分みたいだね。

ここ、覚えにくくて困るよね、わかる〜!

でも〇〇年の〇〇女子中学で、ここ、がっつり出てるのよ。

だから今しっかり押さえておくことが重要なのね。

オススメの勉強法は、自分で図を書いて、そこに名前を書き込んで行くこと。

騙されたと思って3回やってみてごらん。

びっくりするほど覚えられるよ!!!

3回書き終わったら、先生のところにおいで。

〇〇女子中学の問題、一緒にやってみようよ!

 

 

ああ、ああ、とまらない。

楽しかった、楽しかった。

大変なこともたくさんあったけど、とにかくとにかく楽しかった。

 

また、みんなで小ネタを楽しみたい。

ふふって楽しそうに笑う子供たちを、また、見たい。

「みんな!大変!アルコールさんが怒ってる!」とか、また、やりたい。

「『葉っぱがかたすぎるんですけどォ〜!?かたすぎてアルコール様が染み込んでいかないんですけどォ〜!?このままじゃいつまで経っても葉っぱの緑色は抜けへんぞ!せっかくアルコール様が来てやったのに!ぷんぷん!』…あかん!めっちゃ怒ってはる!みんな!助けて!葉っぱを柔らかくするにはどうしたらいい!?」

この一人芝居を、また、やりたい。

 

「あははー!先生、アルコール様めっちゃ怒ってはる!」

「はよ葉っぱ柔らかくせな!どーする!?かたいままだと、アルコール様、葉っぱ白くできんのやって!」

「えー」「なんやろ」「うーん…」

「冬によくやるあの料理がヒント!白菜とかキャベツとか、最初はかたいのに、食べるときはとってもやわらかく…」

「あっお鍋!!!」

「そう、正解!つまり、葉っぱを何に入れてあげればいいの?」

「お湯ー!!!」

「正解!この問題は、手順の並び替えと、その理由がよく聞かれるよ。お湯を入れた後に、アルコール様ね。じゃないとアルコール様が怒るから。『葉っぱかたいままやんけ!』って怒らはるから。絶対間違えちゃだめよ!」

「あはは!はーい!」

「お湯に入れる理由も覚えたね、なんだっけ?」

「葉っぱをやわらかくするためー!」

「正解!完璧やわ〜!もう、みんな、優ッ秀!!!!」

 

これを、また、やりたい。

アルコール様コントに、モテ男な塩酸くんと鉄子に嫌われる水酸化ナトリウムくんのコント、北極星を見つけて迷子を脱するおじいさんのコント…

また、やりたい。

 

 

息子の子育てに十分関わりつつの現場復帰となると、きっと、早くてもあと10年後とかだろう。

一抹の寂しさを感じつつ、私は全入正を解くのである。

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とりあえず、北海道解いた。

生徒にさせるのは再来週からかな〜

 

 

おわりに

塾講時代の話を思い出すと、とたんに心が躍りだす。

個別も楽しいんだけど!楽しいんだけども!

このアドレナリンドバドバ感は、きっと、集団でしか得られないものなんだろう。

 

10年後、私にその体力と気力が残っているのか甚だ疑問だけど、今のところは、先生に戻りたいなと思ってる。

元のところに戻るか、新たに開拓するか。

うーん、悩ましい。