「クソめんどうな問題やんこれ!!」
この、クソ〇〇という言い方。
学年が上がるにつれ、一定数つかう子が出てきます。
どこで知るんだそんな言葉。
言ってるの、ワンピースのサンジくらいじゃない?
とってもお行儀がよくて、ルールをしっかり守るような子でも、クソ〇〇という言い方をしていたりします。
使ってるオレ、かっこいいぜ!と思うんでしょうか。
「クソ?うんこってこと?うんこめんどうってこと?〇〇くん、うんこ好きなの?」
こう言って詰め寄ると、もう言わなくなるんですけど。
クソをうんこに置き換えるだけで、恥ずかしくなるようです。
それくらいで大人しくなってくれるのが、小学生のかわいいところですね。
ところでうんこと言えば、昔、とんでもなくうんこに執着を持った少年がいました。
忘れもしない、あれは4年生のころ。
そう、磁石の単元だった。
私「はい〇〇くん、どうしたの?」
「せんせー!!!
うんこは!!!!
うんこは!!!!
うんこはっ!!!
じしゃくにっ!!!
つきますかっ!!!?」
9歳の少年が、それはそれはキラッキラな笑顔を向けて、こう言ってくるんです。
今なら、
「うんこは磁石につかないだろうねー。あ、でも、鉄をモリモリ食べたらつくかもね!うんこの中に鉄が混じって、つくかもしれない!!!お腹壊れるだろうから、オススメはしないけどね〜」
なーんて返せるんですけど、当時まだ日が浅く、素直に動揺してしまいました。
うんこだと!?
その満面の笑みで聞いてくることが、うんこについてだと!?
その少年はなんやかんやで3年間見ることになったのですが、まあ本当にうんこ大好きでした。
5年生の前期でも、まだまだうんこ大好きでした。
そしてそんなうんこ大好き少年に、奇跡が訪れます。
それは人体の単元でした。
私「血管の中を流れているものは大きく分けると4つあります。酸素と二酸化炭素は今勉強したね。残り2つは何かわかるかな?」
少年「うんこー!!!!」
いつも通りのキラキラ笑顔。
いつも通りのうんこ発言。
けれどもこの日はいつもと少し違いました。
私「ハイ正解!!!!」
少年「!?」
他「ええええ!!!??」
他「すげえ!やべえ!〇〇、うんこで正解した!!!!」
私「テストでは不用物って言葉で出てくるよ!〇〇くん、賢いなあ〜!!!うんこの他にもうひとつ、わかるかな?」
顔を真っ赤にする少年。
ボケたつもりが正解してしまったのだから、当然だ。
少年「ご…ごはん!!!!」
うんこが流れているんだから、ごはんがあるわけないと思ったのだろう。
もしくはおうちで「そんなお下品な言葉、食事時に言ってはいけません!」と言われてるとか。
しかし、私の返事は…
私「正解!!!!」
「うおおおおお!!!!すげえええ!!!!」
「いつもうんこしか言わない〇〇が!!!」
「二問連続正解してる!!!!!」
「すげえええええ!!!!!」
クラスは大盛り上がり。
まさかの事態に、さらに顔を赤らめる少年。
私「テストでは、栄養分って出てくるよ。〇〇くんのおかげで、みんな覚えられそうやね!」
注意されることは慣れていても、褒められることは慣れていなかったのかな。
顔は真っ赤にしたまま、だけども笑顔で、こんなときどうしたらいいのかわからない!そんな様子でした。
そんな少年も、受験を終え、もう立派な中学生になっています。
さすがに6年生になってからはあまりうんこうんこ言わなくなりました。
うんこにも、流行り廃りがあるんですかね。
ちょっとさみしかったです。
最後に。
うんこ34連発、大変失礼致しました。
※生徒シリーズ